2013-11-13 マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)
エール・フランスのハイテク・ジャンボ機が11月12日夕、ブラジル上空で雹に打たれ主翼などを小破した。機体は出発空港へ引き返し、乗客などは全員無事だった。
航空専門誌によると該当便はリオ・デ・ジャネイロ発パリ・ドゴール空港行きAF443便、ボーイング747-400型機(乗客数などは不詳)。11月12日、午後6時35分頃(現地時間)、リオ・デ・ジャネイロ空港を離陸、高度4,500メートル付近で雹に打たれたという。同機は燃料の空中投下などで重量を軽減後、1時間50分後にリオへ無事、引き返した。
着陸後の検査で主翼前縁の小破、機体最前部レドームの塗料の剥離や操縦室前面左側、副操縦士側、風防ガラスの亀裂など損傷が見つかった。乗客は機体が当時、雷撃を受けたと証言している。
雹は発達中の積乱雲で発生し、直径が5㎜~15㌢の氷玉に成長。飛行の安全を阻害するため、飛行中、パイロットは機体の気象レーダーや衛星画像で回避につとめるのが通例だ。