目指すはボーイング777型機の定時出発率


ーB787型機は98%台に留まるー

2014年 1月28日 マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

定時出発率(dispatch reliability)。路線に投入する旅客機の信頼性をチェックする最重要の指標だ。ダイヤで設定した時間から15分以内に出発した百分比を言う。機体メーカーは売り込み先の航空会社に自社の機体の優越性のPRのデータに使うのが習わし。次世代省エネ機として華々しく登場したB787『ドリームライナー』は腐食に強い複合材の大胆な導入で、『メンテナンス・フリー』の夢を技術、整備陣に持たせた。それだと定時出発率の向上は”太鼓判”で、B787型機への航空界あげての導入ブームに火をつけた。

B787型機の定時出発率の現状についてボーイングが明らかにした。『シアトル・タイムズ』など欧米のメディアが、最近ボーイングの顧客支援担当のマイク・フレミング副社長の発言として報じた。それによると最新のデータは98%台で推移。一時より持ち直しているが、航空会社の期待に応えるにはまだ時間がかかりそうだ。

広胴型機で経済性でライバルを一歩リードするB777型機は定時出発率、99%台を1999年以降維持。ボーイングとしては先進技術を導入したB787型機で一刻も早くB777型機の信頼性に到達したいという。B787型機は胴体をストレッチした-9型に続き航続距離、客席数を増やす-10型の開発も軌道に乗りつつある。先行して運航中の-8型機でリチューム・イオン電池弱点の克服も含め

ボーイング技術陣の奮起を航空界は待ち望んでいる。

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