2014年3月11日 John Bosnitch
[(NATO)空中から半径400㌔の圏内の航空機や、地上部隊の移動を常時モニター可能なボーイングE3Dセントリー”]
[(NATO)E3D”セントリー”胴体後部上に装着したレドームは回転式で360度、全方位を監視する能力を持つ]
[(NATO)E3D”セントリー”はB707-320型旅客機の機体を母体に開発。客室内のスペースに多数のモニター画面がある]
[(NATO)加盟国の隊員が共同でE3D”セントリー”の運用に当たる]
[(NATO)出動に備え待機中のE3D”セントリー”の列線]
ウクライナ領クリミア半島一帯を露軍が制圧する中で、NATO(北大西洋条約機構)軍は3月10日、露軍の新たな動きを警戒するため空中早期警戒管制機(AWACS)、ボーイングE3D”セントリー”を隣接空域に出動させる事を決めた。ポーランド、ルーマニアの空域に派遣が決まったと複数のメディアが伝えた。同型機が露軍の行動監視で出動するのは極めて異例。
軍事専門家によるとE3D”セントリー”は強力な回転式レドームで312,000平方哩の地上、空中を 同時監視下に置く。3機で欧州中央部全域をカバー出来る能力を持つ。
露空軍が隣接のバルト3国等に接近した場合、リトアニアに駐屯している米空軍のF-16『ファイティング・フアルコン』のスクランブルを指揮する事になる。
今回、NATOがAWACS機をロシアとの国境近く迄、進出させたのは露軍のウクライナ領への進出を牽制する狙いもある。