マレーシア航空、B777型機行方不明(第7報)=日本へ捜索救難活動で支援要請=


2014年3月11日      小河正義

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[(航空自衛隊)現地への派遣が有力なロッキードC130H”ハーキュリーズ”]

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[(海上自衛隊)有力候補のP3C”オライオン”]

自衛隊がマレーシア航空機捜索救難活動に加わる。小野寺五典・防衛相が3月11日午後、記者会見で明らかにした。マレーシア政府から日本に対し支援要請が非公式に届いたという。同省は同日現地へ調査チーム(4人)を派遣した。マレーシア側で航空機の派遣要請が強いという事で、小野寺防衛相は派遣準備に着手するよう、事務方に指示した。航空自衛隊のC130H”ハーキュリーズ”輸送機が出発準備態勢にあり、同型機が近く現地へ向かう事になる。

現地へ先発隊として派遣する内局の事務官、統幕の自衛官はマレーシア政府と協議する調整要員で現地の支援に何が最も効果的か早急に見極める。外務省を通じ、国際緊急援助の枠内で具体的要請があり次第、まずC130H”ハーキュリーズ”が現地へ向け離陸する。この他、海上の捜索救難活動能力に優れた海上自衛隊のP3C『オライオン』も派遣の対象機材と同相が言明した。

護衛艦等艦船については現地で既に多国籍の多数の艦船が活動中。航空機の支援が緊急性が高いと防衛省は判断している。

安倍総理にも状況を非公式に説明済みで、菅(すが)官房長官が日本政府の対応を3月12日、正式発表する事になる。

☆マレーシア航空B777型機行方不明で、捜索救難活動支援のため日本政府の先遣隊8人が3月12日、未明羽田を発ち現地へ向かった。当初、外務、防衛両省のメンバーに海上保安庁からも担当者が加わり総勢8人となった。出発準備が進んでいる航空自衛隊のC130H『ハーキュリーズ』輸送機に加え、海上保安庁所属機も追加派遣となる。