マレーシア航空、B777型機行方不明(第8報)=過去の飛行で運航乗務員の服務違反行為発覚?=


2014年3月12日     John Bosnitch & Aaron Terruli

乗客乗員239人が搭乗のマレーシア航空B777型機が最後の交信を絶って丸4日間、機体発見の手がかりが全く掴めない中、事故当時の運航乗務員が過去のフライトで重大な服務規律に違反していた事実が浮かび上がった。航空専門ニュースサイト等の報道で3月12日浮上した。事故原因との関連性は、不明だが、同航空も、こうした事実を初めて知ったとして衝撃を露にした。乗客の家族など関係者に不信感や、不快感を与えかねず同航空は緊急声明で、事態が重大なさなか、内外の関心がこの問題追求に集中する事を懸念している。

重大な服務規定違反行為が発覚したのは行方不明機のFIC(ファースト・オフィサー)、ファリク・アブ・ハリド副操縦士(27)の操縦室でのモラルと言う。豪州のタブロイドTV局が放映した映像だとオーストラリア国籍の女性乗客2人が飛行中の操縦室に招かれ、1時間以上留まったという。2011年12月、タイ・プーケットークアラルンプール間の飛行で実際に体験したと該当乗客が証言した。

マレーシア航空はこの報道が事実だとすれば極めて深刻な行為だとコメント、現在事実関係を調査確認中だと言う。米国で起きた3.11同時多発テロ以降、操縦室と客席の完全分離の為、厳重な施錠措置、開閉ドアの構造強化等航空界は再発防止の対策のトップにコックピットの乗客との隔離策を講じてきた。今回のマレーシア航空機行方不明で似たような事象が発生していたのかは判らない。しかし、緊急遭難信号発信の時間的余裕が全く無かったか等、飛行の謎が一層深まっているだけに、該当乗務員の服務規律違反行為はマレーシア政府、マレーシア航空を困惑させている。