2014年6月17日(JST.07:40) 小河正義
ミサイル駆逐艦など5隻の露艦隊が、宗谷海峡を通過、オホーツク海へ向かったことが、判った。
防衛省統合幕僚監部が6月16日迄に公表した。それによると、宗谷海峡を通過、オホーツク海へ向かったのは『ウダロイⅠ級』ミサイル駆逐艦2隻、『アリゲーターⅣ級』戦車揚陸艦、『グリシャⅢ級』小型フリゲート艦、『グリシャⅤ級』小型フリゲート艦ーの合計、合計5隻。
図:(防衛省)ウダロイI級ミサイル駆逐艦(572)。満載排水量8,500㌧の大型対潜、対空防衛用の艦。対潜ヘリKa-25を2機搭載し、MGK-355統合ソナーシステムを備え50km遠方の潜水艦を探知可能。対潜兵装は、RPK-5対潜ミサイル4連装発射筒2基、RBU600対潜ロケット12連装発射機2基、533mm 対潜魚雷など強力。12隻が製造されたが現役は8隻になっている。
図:(防衛省)アリゲータIV級戦車揚陸艦(081)
図:(防衛省)グリシャIII級小型フリゲート艦(369)
宗谷海峡付近上空で警戒監視中の海上自衛隊八戸基地、第2航空群所属P3C『オライオン』対潜哨戒機が発見したという。それによると、6月15日午前5~7時にかけ、宗谷岬北西約100~120㌔の海域を相次いで北東方から東方へ航海中のミサイル駆逐艦、戦車揚陸艦、小型フリゲート艦を識別した。しんがりは同日午後11時頃、宗谷岬北西80㌔の海域を北東方向に向かうミサイル駆逐艦だった。
いずれも、宗谷海峡を通過、オホーツク海方面へ向かったという。艦隊の行動目的は不明だが、新たな軍事演習の準備と在京国際軍事筋は見る。
[(海上自衛隊)日本周辺の海域で警戒監視に明け暮れるP3C対潜哨戒機]
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