SIPRI(ストックホルム国際平和研究所)が『北朝鮮の核兵器保有数は6~8個』と推定


Tsar_photo11                [(Atomic Forum:Tsar Bomba)旧ソ連が1961年10月、実験した史上最強の58メガトン水爆”ツアー・ボンバ]                                                2014年6月16日(JST.15:20)                    John Bosnitch                                        北朝鮮の核兵器保有数は推定で6~8個で実戦配備には至っていない事が判った。SIPRI(スウェーデン国際平和研究所)が6月16日、公表した『核兵器の現状。2014』で指摘した。前年の分析と変化はない。しかし、高濃縮ウランの製造等、近い将来保有数だけでなく、実戦配備を実現する可能性は否定できず今後とも監視警戒が不可欠だ。 image_thumb                            [(SIPRI HP)核兵器等、各種の世界の軍事力分析は信頼性と評価が高い]                   SIPRIのニュース・リリースによると2014年時点での核兵器保有国は米、露、英、仏、中、印、パキスタン、イスラエル、北朝鮮の9ヶ国。核兵器の総数は16,300個。核弾頭は12,350個と推定している。新スタート協定、米露が戦略核兵器削減につとめた結果、総数は2013年に比較、4,000個近く削減されたという。それでも米露の核兵器保有数は全体の93%。圧倒的な核超大国である事が改めて判る。 2年前から核保有国にリストアップされた北朝鮮は、最新の分析で『6~8個』と推定。前年と同数。しかし、弾道ミサイルに搭載する小型化は実現していない模様で、実戦配備段階ではないと見ている。 尖閣列島の領有権を巡り対日軍事プレッシャーをエスカレートさせる中国の核兵器総数は250個。核弾頭は100~120発。実戦配備数は不明としている。 SIPRIは1964 スェーデン王立委員会の勧告で1964年、ストックホルム県に設立。中立的立場の冷静な分析は評価と信頼性が高い。現在、イアン・アンソニー博士が暫定所長を務める。