2014年6月27日(JST.08:00) John Bosnitch
『強いロシア復活が国民の願い』。ロシアのプーチン大統領の支持率が更に上昇している。国内の世論調査機関『Public Opinion Foundation』の集計として6月27日までに露政府系メディアが報じた。『プーチンの大統領4選を望む』が66%に達したと伝えた。米国のオバマ大統領の不人気、レームダック進行と鮮明な差が生じている。
プーチン大統領の支持率上昇の最大の理由は 1)クリミア半島併合。2)その後の対ウクライナ路線ー。ロシア人は伝統的に”強者に憧れる”民族性をクレムリン・ウォッチャーは指摘する。
旧ソ連政権が崩壊、民主主義路線への転換が本物だと思われたのに、このところ動きは完全な”先祖返り”。スターリン時代への郷愁も見られるとすれば、欧米とロシアが
今後信頼関係回復と開かれた社会へ再挑戦するのは困難視されよう。今回の世論調査機関とは異なる『VCIOM(全露公共世論調査所)』が3月に実施の調査時点より、プーチン大統領の支持率が15ポイントも跳ね上がり、75.7%になったという。
『強いロシア復活。軍事力強化と国際政治の場での存在感』はロシア人の愛国心を揺さぶってあまりある。ロシアの国益最優先は対外交渉で国民の支持、を後ろ盾に色濃くなりそう。
[(PRESIDENT OF RUSSIA)最近のオーストリア訪問時で見せた自信にあふれるプーチン大統領]