[(Boeing)エミレーツ航空が150機の導入を最終合意したB777-Xシリーズ]
2014年7月9日(JST.23:20) Aaron Terruli
エミレーツ航空が、ボーイングと次世代省エネWBJ(広胴型機)、B777-Xシリーズの150機導入で最終合意した。両社が7月9日、公表した。契約総額は560億㌦(公表機体価格換算)。単一契約としては民間航空史上、過去最大。英ファーンボローで開催間近の世界最大の航空ショーにボーイングは、さい先よい弾みを得た。
エミレーツ航空は受領待ちも含めB777シリーズを208機保有。138機を運航中だ。世界最大の同型機オペレーター。現在ボーイング・エバレット工場から搬出される月産10機のうち、1機がエミレーツ航空向け。
次世代B777-Xシリーズ、150機の最終契約調印で同航空はB777型機運航で航空史上例を見ない、WBJの単一機種運航会社となる。
B777-Xはボーイングが、エアバスとの競争で勝ち抜く”切り札”の一つ。省エネ性能が格段に優れるGEエビエーションのGE9Xエンジン2基を搭載。複合繊維で新設計の主翼へ切り替える事で、省エネ性能はライバル機に比べ、B777-9Xが12%,B777-8Xが5%改善されるという。主翼は翼端が上方にそる設計で、既存の空港で長大な主翼で新たな改修工事を不要とすべく、空母艦載機使用している折りたたみ方式。
2017年からの製造開始へ向け最終設計を急いでいる。実際に路線での就航開始は2020年が目標。
ボーイングによると、6航空会社から300機の受注がある。