カテゴリー: 防衛

8月の我国周辺海域における中ロ海軍の活動

08-06 ジャンカイII 546

8月の我国周辺海域における中ロ海軍の活動は、我国メデイアは一切報じていないが、変わらず活発に行われている。宗谷海峡にはロシア太平洋艦隊旗艦を含む艦隊が、また九州南の大隅海峡には中国海軍の大型フリゲートを含む艦隊が行き来している。

イージス・アショアの配備が前進

LRDR-SSRIS

イージス・アショア用として防衛省が選定したのはLRDRレーダー。この価格770億円が、当初発表された800億円に加算されたため1基の価格が1,340億円となった。これを捉えて高すぎる、米政府の言いなりで高額品を買わされる、などと言い立てて反対する向きがある。本稿では価格の問題、イージス・アショアの利点、などを解説し、その必要性を述べた。

7月の我が国周辺におけるロシア、中国両海空軍の活動

6-29 タランタルIII哨戒艇954

統合幕僚監部が発表した7月のロシア、中国、の海空軍が我国周辺で活動した状況は次の7件である。これ以外にも、中国海軍は7月中旬に東支那海で大規模な演習を行った。またロシア軍は択捉島で大規模な軍事演習を実施、さらに択捉島に戦闘機の配備を開始している。ロシア海軍情報管理局ブログ(8月3日)によるとロシア太平洋艦隊の原子力潜水艦「クズバス」は、単独でオホーツク海で敵艦隊を攻撃する演習を行なった。

英国、将来戦闘機「テンペスト」の開発を決定、ファンボロー航空ショー初日に首相、国防相が発表

194769_1

英国はこのほど将来戦闘機開発の構想を明らかにし、EUから離脱しても英国は戦闘機開発技術で世界のリーダーの立場を引き続き堅持する、と表明した。英国のガビン・ウイリアムソン国防相は、ファンボロー航空ショーの初日に“双発、デルタ翼、ステルス形状の将来戦闘機[テンペスト]”のモックアップの前で「英国は鉄の意志で完成させる」と言明した。

日英共同開発のMBDA「ミーテイア」ミサイルの試射は2023年

Meteor-Missiles

日本製シーカー付きのMBDA空対空ミサイル「ミーテイア」の開発が進んでいる。新ミサイルは「JNAAM」と呼ばれ、試射は英国で2023年に実施される。改良点は、「ミーテイア」が装備する1980年代技術のシーカーを、日本が実用化した2010年代配備開始のAESAレーダーに換装する点である。

イージス艦用レーダー、日米が共同開発へ  —レーダー技術進歩の歴史—

イージスアショアのレーダー

7月6日の日経は「日本と米国が弾道ミサイル防衛を担うイージス艦に搭載する次世代レーダーを共同開発する検討を開始」と報じた。6月に開かれた両国の防衛当局の次官級協議で討議され、年内にも合意、5年後の量産を目指す、と云うもの。次世代レーダーは、我が国の三菱電機や富士通が開発した窒化ガリウム(Ga-N)半導体製の送受信(T/R)素子を使い、従来のガリウム砒素(Ga-As)半導体素子製のレーダーに比べ探知距離が3倍程度に向上する。

ベルV-280 バロー(Valor [勇敢]) の開発、順調に進む

image-1

「ベルV-280 バロー」は、テキストロン傘下のベル・ヘリコプターとロッキード・マーチンが、米陸軍の“将来型垂直離発着機計画(FVL=Future Vertical Lift program) ”向けに開発中のテイルト・ローター機。V-280は、2013年6月にはFVLの“統合多目的技術実証機計画(JMR TD = Joint Multi-Role Technology Demonstrator) ”の一つに選定された。

リムパック2018、海自のみならず陸自も参加中

リムパックいせ

2018年6月27日から同8月2日まで、米海軍が主催する多国間共同訓練”リムパック(RIMPAC=Rim of the Pacific Exercise ) 2018 ” が行われている。参加国は日・米を含むインド、イギリス、オーストラリア、ドイツなど26カ国に達する。海上自衛隊および陸上自衛隊も参加中だが、これを通じて海自および陸自の戦技向上を図るとともに同盟国との相互理解を深め、また信頼関係を強化するのが目的。

6月、中露海空軍は我が国周辺で活発な活動を展開

日本周辺のコピー

我国では米朝首脳会談を受け、安全保障問題は最悪の危機を脱したとする見方が広まっている。一方で、我が国周辺での中国軍とロシア軍の活動は依然として活発な状態が続いている。油断は禁物、警戒心を緩めず監視、対応、有事に備える準備を怠らないことが肝要である。

5月の我が国近傍におけるロシア機の行動

5月11日TU-142

防衛省統合幕僚監部の発表によれば、5月のロシア機の我が国近傍における行動は依然として活発である。今回の一連の行動は4月13日、同17日にIL-38およびTU-142哨戒機が同様な飛行をしたのに続く行動である。我が国マスコミは例によって一部を除き全く触れていない。