「前門の野党、後門の財務省」の自民党、求められる積極財政

本稿は、鳥居徹夫氏の寄稿である。菅政権は窮乏する国民生活を軽視し、いまや「財務省のために働く内閣」となっていると言っても過言ではない。

日本経済は、デフレから脱却できていない。コロナ禍では、現金給付はもとより公共投資など財政支出を拡大し、市場にお金を流すことである。

昨年2020年春に当時の安倍政権が一人あたり一律10万円の給付を行ったが、今年2021年度は一律給付を求める目立った動きはない。

米国のバイデン大統領は、コロナ対策とし日本円で200兆円を計上し、すでに議会で法律が成立した。所得制限はあるにしても、そこには1人約15万円の現金給付を実施することも含まれていた。

そもそも現行の事業者や生活困窮者を対象とする対応では、どのように判断するのか、審査の基準は何なのか、不公平が生じないか、などの問題点もある。しかも申請者のみが対象となる。

立憲民主党なども、財務省に迎合して財政規律を強調している。与野党とも、財務省の財政緊縮路線を攻撃しない。野党と財務省の思考は同じで、むしろ財務省の別動隊の役割を果たしている。

必要なことは、財務省のインチキ財政危機の主張を押し切り、積極的な財政出動を展開することである。

CFM、次世代機向けに革新的な “オープン・ファン”エンジン構想を発表

CFM Internationalの折半出資企業「GEエビエーション(GE Aviation)」とフランスの「サフラン(Safran)」は、野心的な技術を投入し燃費を大幅に改善した「オープン・ファン」(ダクトなし)の次世代型エンジンを開発し2035年中頃に完成、就航させたいと発表した。

(CFM International joint venture partners GE Aviation and Safran of France have launched an aggressive technology development program to pave the way for a new generation of fuel efficient unducted /open fan engines to enter service around mid-2030s.)

海自ヘリ空母「いずも DDH-183」、空母化の第一次改修を完了、2024年度の第二次改修で本格空母へ

いずも

海自ヘリ空母「いずも」は短距離離陸垂直着陸(STOVL)型ステルス戦闘機「F-35B」を搭載、運用出来るよう改修が進められている。改修工事は2020年3月からジャパン・マリン・ユナイテッド(JMU)横浜事業所磯子工場で行われ、このほど第一次改修を完了、試験航海が終わり、2021年6月25日に横須賀基地に帰還した。(The Izumo-class helicopter carriers are now under modification, providing to operate STOVL Lockheed-Martin F-35B aircraft. The Izumo has accomplished its first work in June and return to service, and scheduled the second and final mod will begin March 2024.)

ユナイテッド航空のボーイング737 MAX大量発注で生産計画に弾み、同時にエアバスA321neoも発注

United 737MAX

ユナイテッド航空は6月29日火曜日に大量の狭胴型機を発注したと発表した。内容はボーイング「737 MAX」200機とエアバス「A321neo」70機の合計270機である。「737 MAX」200機の内訳は「737 MAX10」が150機、「737 MAX 8」が50機。これは航空需要の急速な回復に対応する措置、とユナイテッドは説明している。(Boeing, Airbus and United Airlines announced on June 29 the carrier will expand its 737 orderbook by purchasing an additional 200 737 MAX airplanes, including 150 the MAX 10, and 50 for basic model 737 MAX 8. In addition, the carrier ordered Airbus A321neo for 70 .The new purchase positions United’s fleet for growth demand for air travel market.)

自民伸び悩み ‼ 共産傾斜で連合軽視の立憲民主党

本稿は、鳥居徹夫氏の寄稿である。7月4日投開票の東京都議会議員選挙は、コロナ対応の稚拙もあった国政の影響をモロに受けた都議会自民党の伸び悩みとなった。都民ファーストは議席を減らしたものの、国政での政府批判の「受け皿」の役割を果たした。
 また、労働団体の連合東京は、都議選の候補者に、連合を取るか共産党の候補者取り下げを取るか、の「踏み絵」を迫った。
 秋の総選挙を占う都議会選挙であったが、立憲民主党と共産党には、選挙区調整はあったが政策共闘はなかった。
秋の総選挙に向け、共産党の候補者取り下げに期待する立憲民主党の国会議員は、共産党との政策共闘に前のめりになりつつある。
 都議選では、立憲民主党も共産党も、東京都民からは相手にされなかった。

令和3年6月、我国周辺における中露両軍の活動と我国/同盟諸国の対応

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令和3年6月、我国周辺における中露両軍の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し、それぞれの公的部門から多くの発表があった。以下にその項目と内容を紹介する。6月の注目すべきニュースは次の通り;―① 陸上自衛隊と米陸軍が、日本全国で「オリエント・シールド21演習」を実施した。② 陸上自衛隊が、オーストラリア東部のショールウオーター・ベイ演習場で、米・豪・英3ヶ国軍が行う「タスマリン・セイバー21演習」に参加した。③ 航空自衛隊F-15J戦闘機6機が、アラスカで行われる米空軍主催の「レッド・フラグ21-2演習」に参加した。④ 中国陸海軍は、台湾侵攻を模して福建省沿岸で新造の強襲揚陸艦を使い上陸演習を実施した。⑤ ロシア空軍と太平洋艦隊は中部太平洋ハワイ近海で大規模な空母打撃群攻撃演習を実施した。

(The military threats by Russo-Chinese Forces around Japan and Taiwan were reported as active. Following five were noteworthy;-

1 , Japan and U.S. armies conduct one of the largest exercise in Japan, covering Hokkaido to Okinawan Islands, named “Orient Shield 21”.
2, Japan, U.S., Australia and British Armed Forces conduct exercise “Talisman Saver 21” at Shoalwater Bay, Queensland, Australia.
3, U.S. Air Force conducts “Red Flag 21-2” exercise in Alaska in June, Japan has sent six of F-15J jet for joining the Red Flag.
4, Chinese Forces conduct large scale landing exercise at Fukien coastal area, mainland China, simulated assault operation to Taiwanese island.
5, Russian Pacific Fleet and the Air Force conduct a naval battle exercise near Hawaiian Islands, simulating to attack a potential enemy’s Carrier Strike Group..)