本稿は菊池真一郎氏の寄稿です。2020年11月15日(日)米国東部標準時間19時27分NASA(アメリカ連邦航空宇宙局)はフロリダのケネディー宇宙センターの ローンチ・コンプレックスNo.29からクルードラゴン宇宙船をSpaceX Falcon 9ロケットに搭載して国際宇宙ステーション( ISS)に向けて打ち上げた。ロケット第一段(ブースター)は9分30秒後に予定通り切り離され地表回収に成功、12分後には2段目のロケットも正常に分離され、先端部のクルードラゴン(乗員搭乗部)は予定通り16日23時過ぎにISSに到着、これまでの機材と異なり初めて人手を要せず完全な自動ドッキングに成功した。
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NASA・スペースX、国際宇宙ステーション有人飛行を再開
NASAとスペースX社は共同で、2011年以来途絶えていた米国による国際宇宙ステーション (ISS) への有人宇宙飛行を再開する。これはNASAの「Commercial Crew Program・民間宇宙飛行計画」に基づくもので、米国製のロケットで米国製の宇宙船を打ち上げ、宇宙飛行士を[ISS]に送る。これでスペース・シャトル中断以来、ISSへの乗員輸送をロシアに頼っていたのを、米国に取り戻す。(A new era of human spaceflight is set to begin as American astronauts once again launch on American rocket from American soil to the ISS as part of NASA’s Commercial Crew Program.)