《教科書で教えたい近現代史(その7)》
本稿は鳥居徹夫氏による論考である。「日本との戦争のすべては、戦争に入りたいという狂人(ルーズベルト)の欲望であった」(第31代アメリカ大統領・ハーバート・フーバー『裏切られた自由』)
来年(令和7年)は、日露戦争に勝利して120周年である。帝政ロシアによる東アジアへの軍事侵略を、日本が果敢に阻止したのが日露戦争。二百三高地陥落を受けての旅順制圧、日本海海戦でバルチィック艦隊を壊滅させ、そして奉天の会戦でロシアのコサック部隊を撃破した。
また日清戦争に勝利して、来年で140年。豊島沖海戦、黄海海戦で北洋艦隊を撃破し、北洋艦隊の本拠地の威海衛を制覇し、ペキンを震撼させた。
この日本の勝利は、アジアの被抑圧民衆を目覚めさせた。日本は、非抑圧民衆にとって、アジアの曙であった。
にもかかわらず、国内の与野党の政治屋たちは、中国や韓国に迎合し、祖国日本を侵略国家だと攻撃し、あいも変わらず日本国の名誉と日本国民へのヘイトスピーチを繰り広げている。
そして日本の左翼メディアや自称歴史学者までもが「日本は悪かった」と、ゆがめられた歴史の虚構に便乗し、祖国を貶める言動を拡散している。
大東亜戦争は、白人の植民地支配と華僑の経済支配という「二重の支配」に苦しめられてきたアジア諸国に、自由と独立をもたらしたものであったことは、厳然たる事実である。
また東京裁判は、勝者の復讐(ふくしゅう)劇に過ぎなかったのであることは、その後の歴史が証明している。
この大東亜戦争や東京裁判について、世界はどのように見ているのかを、まず日本人自身が認識しなくはならないと思う。