DARPA(国防高等研究開発局)、次世代垂直離着陸機(VTOL)の性能評価機体をボーイングから取得


Phantom Swift

[(Boeing)DARPAが推進中のVTOL X-PLANE計画用の性能評価モデル機]

2014年3月21日(JST.13:10)                 Aaron Terruli

革新的国防技術開発の拠点、『DARPA(国防高等研究開発局)』はこのほどボーイング航空宇宙防衛部門から次世代の垂直離着陸機(VTOL)、X-PLANE計画の性能を評価するモデル機を受領した。ボーイング社が3月19日、公表した。

次世代の垂直離着陸機(VTOL)開発構想では胴体の前後、主翼両端にもそれぞれ2個の回転翼を装着。外見も空力抵抗を少なくする流線型にし垂直尾翼は2個にする。当然ステルス性能や静粛性を追求する事になろう。ヘリコプターの弱点、飛行速度を改善し、巡航速度は時速400ノットの達成を狙っている。このため回転翼の形状を既存概念に捕われない設計となる。

ボーイングで開発を担当したのはハイテク技術に焦点を絞る『ファントム・ワークス』。モデル機には『ファントム・スイフト』と名ずけた。DARPAは複数企業から提案を受け、審査の結果ボーイングのモデルに軍配を上げた。