露海軍・電子偵察機が日本海側本州沿い接近北上でスクランブル


2014年4月2日(JST.20:45)                  小河正義

防衛省統合幕僚監部は4月2日、露海軍・電子偵察機が本州、北海道の日本海側を接近、北上飛行したのに対応、緊急発進したと発表した。

統合幕僚監部によると、4月2日、防空識別圏(ADIZ)を超え、日本海西部付近から中国地方に南下接近する複数の国籍不明機を、航空自衛隊中部航空方面隊の防空レーダーが探知した。待機中のF15『イーグル』戦闘機が直ちに緊急発進した。該当機に接近、機種の識別に当たった結果、露海軍所属の電子偵察機、トゥポレフTU142『ベアE/F』と判った。2機編隊だった。

スクランブル機、防空レーダーの追尾記録の解析で露軍機は中国地方北部、竹島南西付近で旋回。その後、本州から北海道の日本海側沿いを北上し、礼文島北西付近を沿海州方面に去った。領空侵犯はなかった。

公表したケースに限っても、日本海側でのスクランブル件数は3月26日以降、5件と執拗。露側が投入した機種から分析すると米韓合同軍事演習『双頭の龍』関連の潜水艦探索活動の可能性が取りざたされる。

露電子偵察機(4:2 スクランブル)

[(航空自衛隊)本州~北海道の日本海側を北上接近した露海軍・電子偵察機の航跡]

露電子偵察機(4:2スクランブル)

[(航空自衛隊)2機編隊で本州~北海道の日本海側を北上した露海軍・電子偵察機トゥポレフTu142″ベアE/F”]