[(UK.Gov.HP)英空軍基地に到着した”リベット・ジョイント”]
2014年5月30日(JST.15:00) John Bosnitch
英空軍が米空軍の電子情報収集機兼偵察機RC−135V/W『リヴェット・ジョイント(Rivet Joint)』3機導入で両国が合意していたことが判った。英国政府が5月29日、公式発表した。契約総額は約10億ドル。第一号機が英空軍の飛行中隊に引き渡された。
RC-135V/Wは特殊偵察機能を装備。旧ソ連が極秘裏に行ったICBM(大陸間弾道弾),SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の飛行、標的命中精度を空中から監視、関連テレメータの電子情報を収集。同時に機体最後部の偵察カメラ『KA-59』で写真撮影も同遂行する。
英空軍は関連要員を米テキサス州の第51飛行大隊に2011年から派遣、性能評価を米軍側と合同で実施。満足すべき結果出たのでデハビランド『ニムロッド』の後継機に選定、米国側と導入条件で合意が成立した。
RC-135V/Wはこれからも米空軍の電子情報収集兼偵察機として最重要の役割を担う。英空軍への売却は米英両軍の固い絆の証明だ。2017年半ば迄に同型機の飛行中隊が完全な実戦体制になる。
RC-135V/Wは空中給油機ボーイングKC-135Rを改修。エンジンはCFM-56型で燃費性能が優れる。通常任務に就く際はパイロット、ナビゲーターの運航乗員と電子偵察担当将校等、合計27人が搭乗する。
全長:41.53㍍、全幅39.88㍍、全高12.70㍍。最高速度933㌖、最大飛行距離5,550㌖、上昇限度15,200㍍。
[(US AIR FORCE FACT SHEET)米空軍電子偵察部隊の虎の子の兵器]