ペンタゴン、ロッキード・マーチン等、F35『ライトニングⅡ』の取得価格引き下げへ動く


F [(NORTHROP GRUMMAN、LOCKHEED-MARTIN)価格引き下げへ動き出すF35″ライトニングⅡ]       2014年7月12日(JST.23:10)                           Aaron Terruli              取得価格の高騰で批判が高まるロッキード・マーチンF35『ライトニングⅡ』について生産価格引き下げへペンタゴン、ロッキード・マーチン等が動き出した。2019年を目途に、F15に代表される第4世代戦闘機並みへ企業側の努力が明確に打ち出された。生産拠点のある米テキサス州の地元紙は『1機当たり1億㌦に跳ね上がった機体価格を8,000万㌦に押さえ込める』と報じた。 F35『ライトニングⅡ』価格引き下げの動きがはっきりしたのは、7月9日合意した米国防総省、ロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマン、BAEシステムズ者間の『BLUEPRINT  AFFORDABILITY』への署名。 同型機の生産価格引き下げへ向けてロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマン、BAEシステムズが2014~16年にかけ、1億4,000万㌦の先行投資を行い、価格引き下げの道筋をつけるという。計画が軌道に乗れば、製造メーカー側はその後、利益に投資額をプラスした金額を回収できる。価格引き下げは、機体発注の削減を食い止め、新たな受注を生み出せるのに繋がる。 事実、同時期に訪米中の日本の小野寺五典・防衛相は「価格引き下げが取得機数(現在、42機)の増加を促す』と記者会見で示唆した。 ペンタゴンの腹づもりでは、2019年を目標に、F35の機体価格を第4世代戦闘機並みに押さえ込みたいと見られる。そうなれば、議会や納税者側の同型機取得継続により理解を得やすいと判断しているようだ。 F35『ライトニングⅡ』は空軍では対地攻撃機、A10『サンダーボルト』、F16『ファイティング・ファルコン』、海軍は空母艦載戦闘機F/A18『ホーネット』、海兵隊はF/A18『ホーネット』、垂直離着陸機AV8B『ハリアー』ーの後継機。その他、英、カナダ、イタリア、豪州、日本、イスラエルなど少なくとも10ヶ国以上が導入する事を決定済み。 F35『ライトニングⅡ』の価格抑制の動きが製造国の米ではっきりした事は、これから導入する国に取って朗報に違いない。