ロシア、英・『ファーンボロー国際航空ショー』で、売り込み攻勢


2014年7月12日(JST.11:10)                            John Bosnitch ロシアが、英・『ファーンボロー国際航空ショー』で売り込み攻勢をかける。第4世代戦闘機として評価の高い、スホーイSu35等を中東、中南米、南東アジアを重点にプレゼンテーションを行う。露・国営兵器輸出企業『ロスボロネクスト』の幹部の発言としてノーボスチ通信が7月12日迄に報じた。クリミア半島併合後のウクライナ情勢混迷で、NATOを中核に対露経済制裁がエスカレートするのを承知で、第3国市場をターゲットに欧州の航空産業と共同開発プロジェクト立ち上げを狙うという。対立の背後で繰り広げられる虚々実々の舞台裏を見る思いだ。 MIG [(RAC MIG JSC)Su35と並び輸出攻勢をかけるミグMig29超音速戦闘機] 828_02_04_09 [(Sukhoi)露随一の第4世代トリプルクラス戦闘機、スホーイSu35] 『ロスボロネクスト』が同航空ショーで売り込み攻勢をかけるのは、スホーイSu35、ミグMig29M/M2の超音速戦闘機と先進型輸送機、イリューシンIL76MD-90A、ヘリコプター、ミルMil35M、ミルMil28E、カモフKa52ー等。『ベネズェラ、ペルーなどの中南米に脈があると見ている。膨大なオイルマネーで潤う中東市場も旧ソ連時代の兵器輸出の”金城湯池”の一つだった。インドに代表される南東アジアの将来性を見落とす訳に行かないようだ』(ロンドンのロシア分析家)。 『ファーンボロー国際航空ショー』は7月14~20日開催されるが、民間航空機の両雄、ボーイング、エアバスの対決、ロッキード・マーチンの次世代ステルス戦闘機、JSF35『ライトニングⅡ』のデビューに加え、欧米と対決ムードの中でのロシア兵器の輸出攻勢を眼の当たりに出来、興味津々だ。 『ロスボロネクスト』は露製兵器の対外輸出の8割を占める国営企業。国内700社と取引があり、海外26ヶ国に売り込んでいる。