乗客乗員116人搭乗のアルジェリア航空、MD83型機の残骸、発見。マリ共和国の砂漠地帯で(No2:アルジェリア航空機事故)


2014年7月25日(JST.07:40)                              John Bosnitch

乗客乗員116人を乗せ消息不明だったアルジェリア航空のMD83双発ジェット機の残骸が7月24日午後、西アフリカマリ共和国の砂漠地帯で見つかった。捜索活動中の仏空軍、ミラージュ戦闘機が空中から墜落地点を確認したという。フランス国籍50人を含む116人全員が絶望視される。過去1週間で立て続けに発生した民間機の惨事に航空界全体が衝撃を隠さない。

機体の残骸が見つかったのはアフリカ西部ワガドゥグ(ブルキナファソ共和国首都)発北アフリカ、アルジェリアの首都、アルジェ・ブメーディン国際空港へ向かったアルジェリア航空AH5017便、マクダネル・ダグラスMD83双発小型機。乗客110人と乗員6人の合計116人が搭乗していた。

アルジェリア航空等によると事故機は7月24日午前2時17分(現地時間)離陸、約50分後、マリ共和国ガオーテサリット間で突然消息を絶ったという。最後の地上との交信でナイジェリア航空管制当局へ、サンダーストーム(積乱雲)を避けるため同国へ飛行経路変更を要請したという。

アフリカ西部はモンスーンシーズンで雷雲が発生しやすい気象条件だったが、飛行に支障を来すほではなかったの気象当局の情報もある。パイロットの報告が正しかったとすれば、積乱雲に接近、強烈な乱気流に巻き込まれた可能性もある。ベテラン機長によると積乱雲の風下、50マイル圏内は乱気流の吹き出しで、操縦が困難になりやすい。

機体はスペインのスイフトエアーから、バカンスシーズンの多客期用にリースしていた。ボーイングと合併したマクダネル・ダグラスが設計製造した小型ジェット機。胴体後部両側に双発エンジンを装備しているのが特徴。

1090

[(Dassault)アルジェリア航空機の残骸を発見したダッソー・ミラージュ戦闘機]