銭ゲバ小沢一郎の錬金術、狙われる国民民主の財布


2019-02-05(平成31年)元文部科学大臣秘書官  鳥居徹夫

 

銭ゲバ小沢一郎の狙いは、国民民主の資金力です。

国民民主党の結成時に、小沢一郎の意図を受けたスリーパセルをもぐりこませていました。小沢直系には、小宮山泰子や牧義夫などがいます。

求心力のない玉木雄一郎は、貧すれば鈍するで、小沢の誘いに飛びつきました。

小沢の工作員らは、まずは自由党との合流の前段として国会では同一会派を組みました。そして小沢を持ち上げ国民民主党内の合流慎重派を切り崩していき、離党者も続出すると思います。

国民民主党と自由党が合流した新党結成への流れに、小沢の毒牙が着々と浸透しているようです。

小沢は、合流した新党の幹事長にはつかないと思います。

夏の参議院選挙で惨敗し、離党者が相次いで玉木が失脚した時に、その時の幹事長も責任を取らされるでしょう。

そして「やはり小沢一郎」という小沢待望論を仕掛け、党代表になり人事とカネの実権を握るでしょう。

そして解党を突如として発表し、党資金を小沢グループとその他の政党へ所属議員数の比率でもって山分けすることを狙っているのではないでしょうか。

党資金の分配には、議員数が少ないほど議員一人当たりの分け前が多くなります。

つまり離党者を多く出し参議院選挙で惨敗した方が、残った議員数が少なくなるという計算です。

かつて新進党が解党を宣言した時のように、党財政はその直後に作った諸政党の所属議員数によって分配されました。

かつて小沢一郎は、自ら作った新生党と(旧)自由党を、他党と合流した際に、その時の党財政を自らの政治団体に寄付(横流し)するという錬金術で、党資金を自分たちのグループだけで私物化を図ってきました。

政党助成法ができて以来、政党の解散により残金を国庫に返還したのは、渡辺善美の「みんなの党」だけです。

小沢らは野党の結束と言っています。

山本太郎は、国民民主党と同じ会派でありながら、参議院本会議で「立憲の色に染めてほしい」と演説しましたが、小沢にとっては、カネのない立憲民主は当初から対象ではなかったと思います。

「魚を釣るにはエサが必要だが、釣り上げた魚に餌を与える必要はない」

これはまさに小沢一郎の銭ゲバぶりを象徴する言葉ではないでしょうか。(敬称略)

ー以上ー