月別: 2024年9月

ブーム超音速試験機 XB-1 、4回目の試験飛行に成功―超音速を目指し次第に速度を上げるー

ブームの超音速実証試験機[XB-1]は今年3月22日に初飛行してから、性能と操縦性を確認しながら10回ほど試験飛行をし,それからマッハ1超音速飛行をする予定である。
(XB-1, Boom’s demonstrator aircraft, continues to progress toward Mach 1 supersonic, since made first flight on March 22, 2024. XB-1 is advancing the flight test program to confirm its performance and handling qualities, with approximately 10 subsonic flight before reaching supersonic speeds.)

猛反発の「解雇規制の見直し」論議ー中高年労働者を標的とした会社都合の指名解雇の怖れも

小泉進次郎は、自民党総裁選の出馬会見で、「解雇規制の見直し」として、「賃上げや人手不足とともに正規、非正規格差の同時解決」を主張しました。河野太郎も「労働時間規制の緩和」などを打ち出しており、それはまさに「働き方改革」に逆行するものです。
今回の総裁選候補者は9名全員が、5年前に施行された「働き方改革関連法」に、自らも自民党議員として賛成していました。
これまで日本社会の特長とされてきた「分厚い中間層」の崩壊となり、非正規・低賃金の不安定雇用の増大や外国人労働の使い捨ては、犯罪の増加など社会不安要因となっています。
これらは、労働者の生きがいや働きがい、生活向上と安心安全な雇用に逆行するものです。
解雇規制の見直しは、中高年労働者の会社都合の指名解雇を容認することになります。つまり人件費の抑制のため、中高年労働者を企業の外に追い出すことを促進しかねません。

アルマ望遠鏡で、恒星表面の変動状況の観測に成功

巨大な星でも遠方にあるので肉眼では“点”にしか見えない。しかし望遠鏡を使えば別の姿を見せてくれる。南米チリにあるALMA望遠鏡を使って「かじき座」の星[R-ドラド(R-Doradus)]を観測した天文学者は、星の表面が巨大な高温の泡で覆われ、その泡が30日間隔で浮き沈みしている事を発見した。個々の泡は我々太陽の75倍もあり、恒星[ R-ドラド]の大きさは太陽の350倍で、地球の太陽周回軌道よりも大きい。約180光年の距離にある。
(Although stars are enormous, they are extremely far away, and appears as point sources in telescopes. Now astronomers have used Atacama Large Millimeter/submillimeter Array (ALMA) to fined detail on the star R-Doradus and track its for 30 days. The images revealed giant, hot gas bubbles 75 times larger than the Sun. R-Doradus is 350 times larger than the Sun, and180 light-years away.)

シコルスキー、新型大統領専用ヘリコプター23機の納入を完了

新型大統領専用ヘリコプターは[VH-92A]、シコルスキー社が海兵隊から23機受注していたが、2024年8月19日に、23号機を完成、海兵隊に納入を完了した。1957年以来、大統領専用ヘリコプターは全てシコルスキー社が製造する機体で、運用は67年・海兵隊が担当している。(The U.S. Marine Corp. formally accepted the 23rd and final next generation VH-92A presidential helicopter build by Sikorsky, a Lockheed Martine Company, in recent ceremonies at Owego Facility, making a big milestone for the company, they have flown every U.S. President since1957, by Marine. )

令和6年8月、我国周辺での中露両軍および北朝鮮の活動と我国/同盟諸国の対応

令和6年8月、我国周辺における中露両軍および北朝鮮の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し各方面から多くの発表があった。今月の注目すべきニュースは次の通り。
(Military threats by Chinese, Russian Forces are tensed up more in August 2024. Japan and Allies conducted multiple large scale exercises for retaliation. Following are main issues. )

『日航・松尾ファイル』の出版(下) そこに中曽根政権の思惑があった

本稿は木村良一氏の寄稿です。 拙著のサブタイトル「日本航空はジャンボ機墜落事故の加害者なのか」に違和感を持った方も多いと思う。この私も墜落事故を起こしたのは日航で、日航は加害者だと考えていた。しかし、御巣鷹山のあの墜落事故の詳細を知る、元日航取締役(技術・整備担当)の松尾芳郎氏(93)からファイルを託され取材を進めていくと、その考えが間違っていることに気付かされた。誤解を恐れずに言えば、日航は加害者ではなく、被害者なのである。