安倍総理、ロシアの外相、国防相と会談。11月2日、官邸で


2013-11-01     小河正義

安倍総理が11月2日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相、セルゲイ・ショイグ国防相と会談する事が判った。未解決の北方4島の帰属を巡る領土問題が議題となる事は間違いない。

日露間では安倍-プーチン首脳会談で、両国間に相互の外務、防衛大臣が参加する『ツー・プラス・ツー』の協議を新たに設営する事が決まった。ラブロフ外相、ショイグ国防相の同時来日はこうした合意に基ずく。一行は11月1日、来日。日本側との2プラス2協議に臨む。同時に安倍総理との会談が既に双方の事前協議で決定しているという。

両国間では未解決の北方4島帰属問題、行き詰ったままの日露平和条約締結交渉の再開、文化交流、極東の安全保障確保問題が具体的テーマ。

しかし、露側がミサイル防衛網の一環として京都府丹後半島・経ヶ岬(きょうがみさき)の航空自衛隊分屯基地に新設する『米軍Xバンドレーダー』問題を持ち出す。ロシア得意の”揺さぶり外交”で、交渉の優位確保の狙いが透けて見える。日本側は毅然とした姿勢で交渉に臨み、クレムリンの巧妙な外交戦略の術策に取り込まれてはならぬ。領土問題で飴だけをしゃぶらせるのが、彼らの得意技だと歴史が教えている。