2014年2月26日 小河正義
図:(防衛省)26日夜わが国日本海側に接近した露空軍電子戦偵察機の航跡。
防衛省統合幕僚監部は2月26日夜、露軍機の日本列島の日本海側接近に対応し緊急発進したと公表した。それによると2月26日、日本海を本州方向に向け南下する国籍不明機を中部航空方面隊の防空レーダーが発見した。小松基地等からF-15『イーグル』戦闘機が直ちに離陸、国籍不明機の発見、識別に努めた。
その結果、国籍不明機は露海軍所属電子情報収集機イリューシンIL-20型機と突き止めた。
図:(防衛省)26日夜間にわが国に接近飛行を試みたのはIl-20電子戦偵察機と判明。
同機は一旦、山口県西部沖合迄飛行後反転。その後は本州~北海道にかけ日本海側を北上し沿海州方面に飛び去った。幸い、領空侵犯は無かった。日本海側でここ数日、露軍機の活動が活発化している。米韓合同軍事演習への牽制と偵察活動と並んでロシア国境警備での強硬姿勢をちらつかせる前兆と在京国際軍事情報筋は見る。
–以上−