2014年7月24日(00:50) John Bosnitch
マレーシア航空B777型機撃墜事件で、事件の真相に迫る重要なデータとされる『ブラックボックス』の解読作業に最短で2日間要する事が判った。解読を担当する英国航空機事故調査局(UK AAIB)の専門家が7月24日までに明らかにした。データは厳重に保管され、国際調査団を主導する事が決まったオランダ政府に引き渡される。
撃墜現場で回収されたブラックボックスはマレーシア政府の仲介を経て、英国航空機事故調査局に送られた。解読はロンドン郊外ファーンボローのUK AAIBの研究所が担当する。解読可能な機器は欧州では仏を含め2ヶ所しかない。
UK AAIBは外部に情報が漏れぬよう限られた研究員に限定、ブラックボックスのうちCVR(音声記録計)の聞き取り作業は4人だという。
マレーシア航空機のブラックボックスは米ハネウェル社製。FDRは1,OOO以上の飛行パラメーターが記録され、CVRは墜落直前30分の操縦室の各種音声が録音されている。
CVRには地対空ミサイル『ブーク』が命中した際の衝撃、爆発音が残っている可能性がある。FDRは機体の姿勢が急激に変化する加速度等の情報が突き止められるかもしれない。
[(Honeywell)ブラックボックスは飛行記録計(FDR)、音声記録計(CVR)の2種類で構成]