2014-10-06 松尾芳郎
防衛省統合幕僚本部の発表(2014-10-03)によれば、10月3日に、中国空軍の情報蒐集機Y-9が沖縄列島西の我国防空識別圏内に飛来ため、空自戦闘機が緊急発進し警告行動をとった。このためY-9は上海方面に退去した。
図:(統合幕僚本部)10月3日、沖縄列島西方の我国防空識別圏に侵入した中国軍機Y-9の飛行経路。
図:(統合幕僚本部)我国防空識別圏に侵入した中国空軍情報蒐集機Y-9。Y-9はウクライナ製An-12輸送機をリバースエンジニアリングで内製、それを改良、大型化し陜西航空機(Shaanxi Aircraft)社が生産する中型輸送機。本機はこれを情報集型(ELINT)に改造した機体である。機首、前部胴体側面、後部胴体側面にアンテナが見える。Y-9原型機は、全長36m、翼幅38m、FWJ-6Cターボプロップ4基搭載、離陸重量39㌧、搭載量20㌧、航続距離1,000kmとされる。ELINT型は通信傍受、レーダー等の電磁放射からの情報蒐集が任務。
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