投稿者: 松尾 芳郎

ゼロアビア、2,100万ユーロ助成金を獲得、水素燃料航空機で定期路線を開設

ゼロアビア(ZEROAVIA)は、ヨーロッパ・ユニオン(EU=European Union)が推進している革新技術支援資金(Innovation Fund)プログラムに選定され、セスナ・キャラバン(Cessna Caravan)輸送機をハイブリッド電動機に改造し、ノルウエーの地方空港を結ぶ定期貨物路線を始める。2028年の予定。
(ZEROAVIA has been selected to receive a European Union’s the Innovation Fund, grant to develop a commercial hybrid-electric cargo plane network with converted Cessna Caravans to fly Norway’s local airfields, aim to start in 2028.)

日本、2035年を目標に次世代型水素燃料航空機の開発に着手

エビエーション・ウイーク誌(October 13-26, 2025)は、「日本株式会社 2.0 (JAPAN INC. 2.0 )」と題して特集号を発行した。日本は長期間にわたる経済低迷から脱し、宇宙開発を含む航空宇宙産業の開発に1兆円の投資を始めた。本稿では紹介記事の一部「次世代水素燃料航空機開発」について紹介する。
(Lately delivered Aviation Week issues a cover story “JAPAN INC. 2.0”, at October 13-26, 2025. After decades of economic stagnation, Japan boldly pushes into the future of aerospace industry with ¥1 trillion fund, including the space sector and the hydrogen-fueled airliner. The latter subject explain in this article.)

令和7年11月、我国周辺での中露軍活動と我国/同盟諸国の対応

令和7年11月、我が国および台湾周辺における中露軍の活動は高い水準のまま。これに対し我国および同盟諸国は、警戒を緩めることなく抑止力強化に努めている。
(China’s PLA and Russian Forces military drill around Japan and Taiwan in November were same level as previous . Japan and allies are putting defensive actions against the hostile. Following are the details of major issues.)

 本稿は木村良一氏の寄稿です。映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』を観てきた。女性として世界で初めてエベレスト(8848メートル)の登頂を成し遂げた、登山家の田部井淳子さん(享年77歳)を描いた映画である。田部井さんの話は前回のメッセージ@pen11月号(「田部井淳子さんを偲ぶ」)でも取り上げた。

 映画のストーリーは世界最高峰のエベレストの登頂までの挑戦と成功、登頂後の仲間との離反、長男の反抗、がんの闘病、夫婦の絆、子供たちとの家族愛、登山を通じた友情など田部井さんの半生そのものである。かつて田部井さんを取材し、1問1答形式の記事にまとめたことのある私にとって大半は直接、聞いた話だった。

無人機、巡航ミサイルに関連したニュース

一般のマスメデイアで報道されなかった最近の無人機、巡航ミサイルに関連したニュースを採り上げ、解説する。内容は、①ジェネラル・アトミックスが開発する無人行動戦闘機の2機目が初飛行したこと、②新明和が開発中の無人飛行艇の5分の1モデルが初飛行したこと、③グリッド・エアロが太平洋島嶼防衛のため無人貨物輸送機“空飛ぶピックアップ・トラック”の開発を進めていること、④ドイツ・タウルス巡航ミサイルに川崎重工製「KJ 300」ターボファンを搭載する件について両社が契約文書を取り交わしたこと、の4点について紹介する。

令和7年10月、我国周辺での中露軍活動と我国/同盟諸国の対応

令和7年10月、我が国および台湾周辺における中露軍の活動は高い水準のまま。これに対し我国および同盟諸国は、警戒を緩めることなく抑止力強化に努めている。
(China’s PLA and Russian Forces military drill around Japan and Taiwan in October ware same level as previous Months . Japan and allies are putting defensive actions against the hostile countries. Following are the details of major issues.)

エベレスト登頂50年 登山家の田部井淳子さんを偲ぶ

本稿は木村良一氏の寄稿です。 気さくで笑い声が絶えない人だった。女性として世界で初めて世界最高峰のエベレスト(チョモランマ、8848メートル)の登頂に成功した、登山家の田部井淳子さん(1939年9月22日~2016年10月20、享年77歳)のことである。山から人生を学び、頂上に立ちたいという夢を追い続け、7大陸最高峰も女性として世界で初めて制覇し、後年は世界各国の最高峰を登りながら山ガールブームまで巻き起こした元祖山ガールの田部井さん。あのエベレスト登頂から今年でちょうど50年になる。田部井さんをモデルにした吉永小百合さん(80)主演の映画も10月31日から全国公開されている。

スカイウエスト、マエブ[MJ500]リージョナル機を大量発注へ

米国最大のリージョナル航空「スカイウエスト航空」と「デルタ航空」はオランダのスタートアップ「マエブ(MAEVE)」が開発中の「MJ500」リージョナル旅客機の支援を発表した。
(SkyWest, largest regional carrier in U.S, along with Delta Airlines, announced to support MAEVE MJ500 Regional airliner program.)

スターシップ11号、打上げ成功

2025年10月13日午後6時23分(CT/中部標準時)、スペースXスターシップはテキサス州宇宙基地から打ち上げられた。11回目の打上げで2代目のスターシップとしては最後のフライトになる。試験飛行の主な目的は全て達成され、成果は次の世代のスターシップ、スーパーヘビーに受け継がれる。
(On October 13, 2025, at 6:23 p.m. CT, Starship lifted off from Starbase, Texas as its eleventh flight test. This was final flight of the second generation Starship and first generation Super Heavy Booster, as the final launch from the current configuration of Pad 1. Every major objective of the flight test was achieved providing valuable data for the next generation Starship and Super Heavy.)