
スカイダイバー・クラブがチャーターした小型機が10月19日午後、ベルギー中部で墜落、搭乗していた11人全員が死亡した。誕生日を祝う処女降下が暗転した悲劇だった。事故機は13年前、事故にあい再生した機体。主翼の空中分解との関連が原因究明で焦点となる
ボーイングがジャンボ最新型シリーズの月産能力を縮小する。同社が10月18日発表したところだと、B747-8型機について2015年を通じ、月間1・5機の生産に留めるという。超大型機に対する市場の需要がこのところ低迷しているのに対応するする措置だ。同型機の将来についてボーイング民間航空機・営業企画担当のランディ・ティンセス上級部長は揺るがないとしている。しかし、ライバルのエアバスA380型機に競争力を失いつつあり、自社の次世代型B777-Xシリーズと市場が重複する等、前途は厳しいとの見方が少なくない。1970年、大量航空輸送時代の先駆者としてデビューしたB747型機も向こう10年以内に生産継続か否かの重大な曲がり角を迎えそうだ。
『4、5年以内に民間航空機メーカー、No1の地位を奪還』ーエアバスのファブリス・ブレジュエCEO兼社長がボーイングに挑戦状を突きつけた。独の有力メディアが報じた。ボーイング製旅客機が寡占していた日本市場で、次世代広胴型機、A350XWB型機の大規模売り込み成功が同社を勢いずけている。自信の背景はA350XWB型機が先行していたライバルのB787″ドリームライナー”を完全に射程内に捉え、加えて次世代、狭胴型機売り込み競争でエアバスA320neoシリーズがボーイングB737MAXシリーズに現時点で6対4の大差をつけた事だ。守勢に回ったボーイングはドル箱機体、B777型機で革新技術採用の次世代型への飛躍を決め、来月、有力航空会社を取り込み、反撃に出る。”ボーイングvs.エアバス戦争”は世界市場制圧の主導権を巡り火がつきそうだ。
次世代旅客機の先陣を切った、B787『ドリームライナー』開発の最高責任者がボーイングを去る。地元有力紙『シアトル・タイムズ』でボーイング・ウォッチャーとして知られるドミニック・ゲーツ記者が署名入り記事で報じた。マイケル・ベア副社長(57)が渦中の人物。社内規定の定年迄、十分すぎる時間がある。ライバル、エアバスに対抗する新機種開発で技術分野の不可欠の人材との高い評価を得ている。一時、機体の運航停止に発展したリチューム・イオン電池問題で、担当のマイク・シネット上級部長が先頃、別のポストへ転出したばかりだ。民間航空機のメッカ、シアトルの技術陣で何かが起きているのか?航空界は次の動きを固唾を呑んで見守っている。