次世代旅客機の先陣を切った、B787『ドリームライナー』開発の最高責任者がボーイングを去る。地元有力紙『シアトル・タイムズ』でボーイング・ウォッチャーとして知られるドミニック・ゲーツ記者が署名入り記事で報じた。マイケル・ベア副社長(57)が渦中の人物。社内規定の定年迄、十分すぎる時間がある。ライバル、エアバスに対抗する新機種開発で技術分野の不可欠の人材との高い評価を得ている。一時、機体の運航停止に発展したリチューム・イオン電池問題で、担当のマイク・シネット上級部長が先頃、別のポストへ転出したばかりだ。民間航空機のメッカ、シアトルの技術陣で何かが起きているのか?航空界は次の動きを固唾を呑んで見守っている。