カテゴリー: 社会

ボーイング子会社「オーロラ」、DARPA新型飛行艇「リバテイ・リフター」計画に選定

ボーイングの子会社オーロラ・フライト・サイエンス(Aurora Flight Sciences)社は、DARPA(国防高等研究計画局)が計画する試験機、革新型飛行艇「リバテイ・リフター (Liberty Lifter)」プログラムに選定され、設計、製作、飛行を行う。オーロラはフェイズ1として、高翼、単胴で翼幅65 m、貨物22.5 tonを輸送する実証機を製作する。これで飛行艇による高速大量輸送が可能であることを実証する。
(Aurora Flight Sciences, a Boeing Company, is selected the design phase for DARPA’s Liberty Lifter X-plane program, to design, build, and fly that demonstrates revolutionary heavy air lift capability from the sea. For phase 1, Aurora’s concept is high-wing, monohull seaplane capable to carry 22.5 ton of cargo with 65 m wing-span. The seaplane will show benefits of combining transport at the scale of a ship with the speed of aircraft.)

安倍派パージ解散だ ‼ 言い訳と弁解で自滅した自民党 一人勝ちの国民民主党、共産と距離を置いた立憲民主党

10月27日投票の第50回総選挙は、自民党と公明党の惨敗。与党は過半数割れとなった。
石破内閣の発足直後に、「総選挙に求めるもの」を共同通信が調査したところによると、1位が「景気・雇用・物価高対策」でした。つづいて「年金や社会保障」「子育て・少子化」「外交・安全保障」の順で、「政治とカネ」は5番目でした。
ところが総選挙の終盤戦では、ほとんどのマスコミや政党が「政治とカネ」のワンイシューの選挙となり、自民党もお詫びと弁解がメインになりました。
 やはり自民党として、国民の心に刺さる経済政策を提示できていなかった。

ボーイング、スト終結で生産再開しかし品質問題が発生

ボーイング民間航空機部門の西海岸工場でストに入っていた3万人の労働組合員は10月4日会社側提案受け入れ、7週間に及ぶストライキを終了した。会社提案を2度否決した後、10月31日にケリー・オルトバーグ(Kelly Ortberg) CEOが提示した最終提案、賃上げ幅を4年間で38 %にする、1時金12,000ドルを支給する、について、投票を行った結果59 %が賛成し、妥結するに至った。(Boeing’s U.S. West Coast factory workers accepted a new contract offer on Oct. 31, ending a seven-week strike that halted most jetliner production. The union said members voted 59 % in favor of the new contract, which includes a 38% pay rase in four years with $12,000 one-time-allowance.)

『日航・松尾ファイル』の出版(番外編2) 遺族を苦しめる陰謀論は許せない

本稿は木村良一氏の寄稿です。日航123便御巣鷹山事故に関する詳しい解説書「日航ー松尾ファイル」が発行されて3ヶ月を過ぎたが、いまだに原因は自衛隊・米軍のミサイルだ、とする陰謀論が世に蔓延っている。反米活動家の故小倉寛太郎氏等の吹聴がその源だ。これに乗った森永某氏、青山某氏の主張は改める必要がある。

スターシップ・ブースター打上げ後再び発射台に戻すのに成功

世界最大のロケットは5回目の打上げで、初めての回収に挑戦、成功した。スターシップにとって宇宙飛行に向けて大きな前進となる。スペースX社は、スターシップの1段目^スーパー・ヘビー”とスターシップを分離した後に再び発射地に帰還させ発射塔の「箸」で捉えて回収した。
(The biggest rocket ever build took to the sky again. This time , it came back. The mission aimed to open new road for Starship, and for space flight. SpaceX planned to return huge first stage booster, Super Heavy, to its launch mount, catching it with “chopstick” arms of the launch tower in an unprecedented maneuver.)

令和6年9月、我国周辺での中露両軍の活動と我国/同盟諸国の対応

令和6年9月我国および周辺で、中露両軍は領空・領海の侵犯を含め、その活動を著しく増加した。これに対して我国および同盟諸国は、以下に示す様々な軍事演習で反攻姿勢を明確にした。
(Chinese and Russian military violation inside or around Japanese air space and territorial waters are increasing unprecedented ever in September, 2024. Following are the details of each cases. Responding the militant violations, Japan and allies put various scale military maneuvers.)

『日航・松尾ファイル』の出版(番外編) 組織のゆがみが事故を招く

 本稿は木村良一氏の寄稿です。新聞記者時代から感じていたことだが、組織がゆがむと、事故が起きる。拙著『日航・松尾ファイル』で扱った航空史上最悪の日航ジャンボ機墜落事故もそうだった。

 事故機(国籍・登録番号JA8119)は7年前の1978年6月2日、大阪国際空港で着陸時にしりもち事故を起こし、機体尾部を破損している。日本航空は修理を機体製造元の米ボーイング社に任せた。だが、下側半分を新しく交換する後部圧力隔壁の修理で、メカニック(作業員)がミスを犯した。その結果、隔壁の強度が7割に落ち、飛行を繰り返すうちに金属疲労から亀裂が生じ、隔壁は飛行中に与圧空気によって風船が破裂するように破断した。

猛反発の「解雇規制の見直し」論議ー中高年労働者を標的とした会社都合の指名解雇の怖れも

小泉進次郎は、自民党総裁選の出馬会見で、「解雇規制の見直し」として、「賃上げや人手不足とともに正規、非正規格差の同時解決」を主張しました。河野太郎も「労働時間規制の緩和」などを打ち出しており、それはまさに「働き方改革」に逆行するものです。
今回の総裁選候補者は9名全員が、5年前に施行された「働き方改革関連法」に、自らも自民党議員として賛成していました。
これまで日本社会の特長とされてきた「分厚い中間層」の崩壊となり、非正規・低賃金の不安定雇用の増大や外国人労働の使い捨ては、犯罪の増加など社会不安要因となっています。
これらは、労働者の生きがいや働きがい、生活向上と安心安全な雇用に逆行するものです。
解雇規制の見直しは、中高年労働者の会社都合の指名解雇を容認することになります。つまり人件費の抑制のため、中高年労働者を企業の外に追い出すことを促進しかねません。

『日航・松尾ファイル』の出版(下) そこに中曽根政権の思惑があった

本稿は木村良一氏の寄稿です。 拙著のサブタイトル「日本航空はジャンボ機墜落事故の加害者なのか」に違和感を持った方も多いと思う。この私も墜落事故を起こしたのは日航で、日航は加害者だと考えていた。しかし、御巣鷹山のあの墜落事故の詳細を知る、元日航取締役(技術・整備担当)の松尾芳郎氏(93)からファイルを託され取材を進めていくと、その考えが間違っていることに気付かされた。誤解を恐れずに言えば、日航は加害者ではなく、被害者なのである。

ファンボロー、RIAT、オシュコシュ、3航空ショーの話題

2024年7月は、英国でファンボロー航空ショーと王立国際軍事航空ショー[RIAT]、および米国でEAAエア・ベンチャー・オシュコシュ・ショーが開催された。それぞれのショーで話題となった事例を紹介する。米航空宇宙誌「エビエーション・ウイーク」が2024年7月29日-8月11日号で「エア・ショー・ウイーク(Air Show Week)」として特集した記事をベースにして解説を試みた。