カテゴリー: 社会

人間はAI(人工知能)を使いこなせるのか

 AI(人工知能)が自ら学習しながら進化していく「深層学習(ディープラーニング)」が急速に進歩した結果、チェスより複雑な囲碁でトップクラスの棋士に勝てるようになった。囲碁の世界だけではない。いまやAIは医療、交通、エネルギー、教育、文芸といった人類の生活すべてに大きな変化をもたらそうとしている。

 ネット時代だからこそ、新聞やテレビは信頼を失ってはならない

インターネットの発達とともに新聞やテレビに変わる新しいメディアが次々と登場し、世界を変えている。SNSは既存メディアに取って代わりつつある。今年もSNSに絡んだニュースは多いだろう。年始め、ちょうどいい機会なのであらためて考えた。

「臓器移植法の施行から20年」 どうしたらドナー増やせるのか

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臓器移植法が施行されて来年でちょうど、20年を迎える。ドナー(臓器提供者)とその臓器がないと自らの命を維持できないレシピエント(患者)とを結び付けて支えるのが、臓器移植法だ。しかし20年が経過するというのに日本のドナーの数は、世界で最低だ。臓器移植という高度な医療技術があるのにドナー不足で患者が救えない。日本はどうしたらドナーを増やせるのだろうか。

映画「ハドソン川の奇跡」コンピューター万能の時代だからこそ人間の尊さ忘れまい

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この秋に公開された映画「ハドソン川の奇跡」(監督クリント・イーストウッド、主演トム・ハンクス)は、ベテラン機長のとっさの判断の正しさを改めて証明した物語である。

アーノルド・パーマーの死去はビジネス航空機業界に大きな損失

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セスナ航空機の会長で過去55年間パーマー氏の親友だったラス・メイヤー(Russ Meyer)氏はパーマー氏を評して次のように語っている。「彼はプロゴルファーと云うよりプロのパイロットだった。常に航空に情熱を燃やし続け、ビジネス機業界では職業パイロットとして重要な役割を果たしてきた。プロスポーツ界で飛行機の操縦をする人はいるが、彼ほどの人はいない。」

「ハイブリッド肺移植」 生体移植の苛酷さ自覚したい

今回は生命倫理の絡んだ移植医療の問題について論じたい。

 今年7月17日、岡山大病院が世界2例目の「ハイブリッド肺移植」の手術に成功した、と発表した。ハイブリッドとは「混成物」の意味で、ハイブリッド肺移植は脳死したドナー(臓器提供者)と健康な生体ドナーの双方から肺の提供を受け、同時に患者に移植する手術である。昨年4月に岡山大病院が世界で初めて成功した。

ボーイング747の設計者、サター氏が逝去、95歳

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首都ワシントンにあるスミソニアン航空宇宙博物館から「747の父(Father of the747)」の称号を与えられたジョー・サター氏が亡くなった。95歳だった。サター氏はボーイング747のチーフ・エンジニアだったが、747型機は最初の広胴型機として誕生し、世界の大量輸送時代の幕開けの先駆けとなった。

参院選の結果と日本政治の展望

「改憲3分の2 発議可能に 自民一人区21勝11敗」(産経新聞 7月11日)。

7月10日投票の第24回参議院選は、与党の自公両党、保守系のおおさか維新の会が議席を増やし、日本国憲法を見直そうという政党が参議院(定数242)の3分の2の議席を確保する歴史的な参院選になった。改正の好機到来。

注目の「調査報道」、ディープスロートを呼び込む力を養いたい

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米国の地方紙が教会のスキャンダルを報じた実話に基づく映画「スポットライト 世紀のスクープ」や、世界のジャーナリストが協力し合って権力者の課税逃れを暴いた「パナマ文書」の報道ぶりが、注目されている。いずれも当局の発表に頼らず、独自に取材を重ねて不正を暴く調査報道が根底にある。

「山の日」によせて 人はなぜ、山に登るのだろうか

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今年の8月11日は第1回目の「山の日」である。これで年間の祝日は16日に増えた。日本の登山人口は1000万人を超すといわれる。中高年だけではなく、登山は若い女性の間でも大きなブームとなり、数年前には山ガールという言葉まで生まれた。人はなぜ、山に登るのだろうか。来月の山の日を前に考えてみた。