カテゴリー: 航空と宇宙

ロシア海軍の新型ミサイル哨戒艇、宗谷海峡を東進

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防衛省統合幕僚監部の発表(2015-05-11)によれば、去る5月8日(金)正午頃海上自衛隊第2航空群八戸基地の「P-3C」哨戒機が、宗谷岬西北西約160kmの海域を東進するロシア海軍の小型艦2隻を発見した。小型艦は、コルベット(Corvett)と呼ばれるミサイル護衛哨戒艇で「タランタル(Trantul) III」型と判明した。その後同艦2隻は宗谷海峡を東に抜けオホーツク海に入った。

中国海軍「江島(Jiangdao)」級フリゲート、尖閣諸島北を東進

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防衛省統合幕僚監部の発表(2015-05-08)によると、5月7日(木)午後3時頃、海上自衛隊那覇基地第5航空群所属のP-3C対潜哨戒機が、尖閣諸島久場島の北約160kmの海上を東進する中国海軍の「江島(Jiangdao)」級フリゲート艦、「上饒(Shangrao)艦番号583」を発見した。「江島」級フリゲートは現在急ピッチで建造が進められている小型フリゲート(コルベットとも呼ぶ)、海上自衛隊が発見したのは今回が初めて。

エアバスA320neo、型式証明試験飛行中にエンジンに鳥衝突

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去る4月30日、P&W製PW1100G-JMエンジン付きエアバスA320neo初号機MSN6101が、型式証明取得のための試験飛行中の離昇時に、右エンジンに鳥衝突を受け排気口から火炎を噴き出した。エアバスによると「型式証明取得スケジュールには影響ない」とのこと。

ハブル宇宙望遠鏡撮影の「創造の柱(Pillars of Creation)」

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ハブル宇宙望遠鏡はこれまで多くの息を呑むような見事な写真を提供してきたが、最も有名なのは1995年に撮影された「「創造の柱(Pillars of Creation)」と呼ぶ星雲である。これは銀河系内の我々太陽系に比較的近い(6,500光年)「へび座」(Serpens)の「M16-Eagles Nebula(鷲星雲)」(わし座とも云う)にある3本の巨大なガスの柱で、近傍の若い大質量の星々の集団NGC 6611からの紫外線に照らし出され褐色に浮かび上がって見える領域である。

iPadの採用で、パイロットの重いフライトバッグが無用に

iPad Cockpit

アメリカン航空では、コクピットでゲート出発からゲート-インまでのすべての飛行フェイズでiPadの使用を開始(2013-06-24)、これまでパイロットなどに行ってきた“ターミナル-チャート”やマニュアルなどの配布を廃止した。これは主要航空会社の中で全面的にタブレットを使用する初めてのケースとなる。

エミレーツ、エアバスA380エンジンをロールスロイスに変更

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先週金曜日(17日)に明らかになったところによると、中東のエミレーツ航空は発注中のA380型機のうち50機のエンジンをロールスロイス製トレント900に変える(エミレーツ社長テイム-クラーク(Tim Clark)氏談)。エミレーツが現在運行中のA380は全てP&W-GE製のGP7200エンジンを使っている。

CFM Leap-1Bエンジンの燃費性能[SFC]が予定に達せず

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米誌によると、CFMが開発中の次世代型Leapエンジンの燃費[SFC]が予定値から5%外れていると云う。噂は以前からあったが、明らかにされたのはこれが初めてだ。737 MAX用のエンジンはCFM Leap-1Bの独占であることから、ボーイングにとって問題は大きい。

NASA・ボーイング、757エコ実証機で空力性能試験を開始

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ボーイングはNASAの協力を得て、757を使い、①空気流制御(AFC=Active Flow Control)システム付き垂直尾翼と②虫付着軽減用の特殊コーテイングをした主翼前縁、の飛行試験を開始する。これ等による層流制御区域拡大の効果が確認できれば将来航空機への適用が可能になり、航空機全体で燃費を最大15%改善できる可能性がある、としている。

ロシア空軍スーホイ24型攻撃機が本州日本海沿岸に接近

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防衛省統合幕僚監部の発表(2015-04-02)によれば、同日ロシア空軍スーホイ24 (Su-24)型攻撃機が本州日本海沿岸の我国防空識別圏に侵入したため、空自戦闘機が緊急発進し、領空侵犯を防いだ。Su-24は、シベリア東部より飛来、日本海を本州に沿って南下、その後能登半島沖で反転して北北東に退去した。

ロシア空軍機、本州日本海沿岸に接近

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統合幕僚監部の発表(2015-03-26(木))によれば、ロシア空軍電子戦情報収集機IL-20型機が3月26日に我国の防空識別圏に侵入、北海道および本州の日本海沿岸に接近してレーダー情報の蒐集を行った。直ちに航空自衛隊戦闘機が緊急発進し、領空侵犯を防いだ。