海上自衛隊・新型フリゲート「もがみ型」の4番艦「みくま」進水

「もがみ型」護衛艦は、増強著しい中国軍の海洋進出、特に台湾や南西諸島への侵攻の目論見に対抗するため、我国海上防衛の一端を担う次世代型多目的フリゲート。すでに進水済みの同型艦、1番艦「もがみ・FFM-1」、2番艦「くまの・FFM-2」、3番艦「のしろ・FFM-3」の3隻は、それぞれ公試中または艤装中。

就役の予定は「もがみ」、「くまの」は2022年(令和4年)3月、「のしろ」は2022年12月、「みくま」は2023年3月、となっている。

「もがみ型」は年2隻のペースで建造が進められ合計で22隻建造する予定だ。三菱重工が主契約企業となり、同社の長崎造船所とサプライヤーの三井E&S造船玉野艦船工場(現在は三菱重工マリタイム・システムズになっている)で分担して建造される。

令和3年11月、我国周辺における中露両軍の動向と我国/同盟諸国の対応

令和3年11月、我国周辺における中露両軍の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し、それぞれの公的部門から多くの発表があった。以下にその項目と内容を紹介する。注目すべきニュースは次の通り;―
① 米国防総省(DoD)が「2021年次中国軍事情勢報告」を発表(11月3日)/内容はTokyoExpress 2021-11-29 「米国防総省DOD」発表の2021年次中国軍事情勢報告」を参照する
② 中国軍は台湾東部・花蓮沖/与那国島南方沖の太平洋上で上陸演習
③ 中国ロシア両海軍艦艇のの活動は異常に活発化、11月は前記「⑵」を含め12件
④ 中露両空軍の爆撃機4機が日本海・対馬海峡・東シナ海・宮古海峡を通過、太平洋に進出
⑤ 陸上自衛隊は、12月に3つの日米共同訓練を実施予定、すなわち、[指揮所演習「YS-81」]、[米国で米陸軍との実動演習、ライジング・サンダー21」]、[国内全国規模で米海兵隊との実動訓練「レゾリューション・ドラゴン21」]
⑥ 海上自衛隊は11月後半に5カ国海軍合同演習「ANNUALEX 2021」をフィリピン海で実施

南アの「オミクロン株」は日本で第6波を生むのか

新型コロナのワクチン接種が進まないアフリカで感染力の強い変異ウイルスが出現すると、感染爆発が起こり、感染は日本にも広がって第6波につながる。11月25日、南アフリカの国立伝染病研究所が「新たな変異ウイルスが検出された」と発表した。翌26日には、WHO(世界保健機関)が警戒度の高い「懸念される変異ウイルス(VOC)」に指定し、「オミクロン株」と命名したことを明らかにした。

米国防総省(DoD)発表の「2021年次中国軍事情勢報告」

米国防総省(DoD)は「2021年次中国軍事情勢報告 (2021 China Military Power Report)」/173ページを発表(11月3日)、米連邦議会に提出した。その要旨を以下に述べる;―中国は2020年年末までの1年間に恐るべき勢いで軍事力増強を進めている。中国は人民解放軍の強大化を推進し、2049年までにその国家目標「偉大な中華帝国の復活」の達成を目指している。習近平主席は2017年の施政演説で、人民解放軍の将来について「2035年までに近代化を完了する」、「2049年までに世界一の軍事力を保有する」、の二つを目標として掲げた。(The U.S. DOD released its annual report to Congress on military and security development involving China, referred as the China Military Power Report. Key Points are;- China aims to achieve “the great rejuvenation of the Chinese nation” by 2049 to match or surpass U.S. global influence and power.)

JAXA、イプシロン・ロケット5号機打上げに成功

イプシロン ・ロケット(Epsilon Launch Vehicle) は、JAXAとIHIエアロスペース社が開発した固体燃料使用の小型衛星打上げ用ロケットである。JAXAが三菱重工と開発してきた液体燃料使用の大型ロケットH-IIAおよびその後継機 H-3と共に、日本の衛星打上げの基幹ロケットに位置付けられている。

激戦区で競り勝った自民党‼ 立憲民主党が敗北

本稿は鳥居徹夫氏の寄稿です。10月31日投開票の総選挙は、マスコミの予想が大いにハズれ、自民党は単独で絶対安定多数の61議席を確保した。野党の立憲民主党は14議席減の96議席。共産党も2議席減の10議席であった。とりわけ激戦区で競り勝った自民党候補が多かった。
有力議員が多く落選した立憲民主党は、枝野代表が辞意を表明した。共産党への依存度を増す立憲民主党に、労働団体の連合は距離を置き始めた。
来年は参議院選挙がある。特に比例代表における参議院選挙と今回の総選挙と連動したのが自民党で、連合と不協和音が目立ったのが立憲民主党であった。