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「はぐろ」進水で海自イージス艦は8隻体制へ ―弾道ミサイル防衛システム (BMDS)の 能力向上―

はぐろ進水式

2019年7月17日、JMU横浜造船所で海上自衛隊の最新イージス艦の進水式が開かれ、「はぐろ」(艦番号180)と命名された。2021年(令和3年)3月就役の予定で、これでイージス艦8隻態勢が整う。秋田、山口両県への地上配備型「イージス・アショア」の配備と合わせて、弾道ミサイル防衛システム(BMDS)の能力向上が期待される。

配備する「イージス・アショア」に巡航ミサイル迎撃機能を追加か

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防衛省は2018年度度予算で、項目要求として「弾道ミサイル防衛用の陸上配備型「イージス・アショア(Aegis Ashore)」の2基導入」を計上している。

「イージス・アショア」とは、イージス艦に搭載する弾道ミサイル防衛(BMD)システムを地上配備型にした装置で、レーダー(SPY-1)を含む管制サイトと垂直発射装置(Mk 41 VLS)などで構成される。2018年度から整備に向け動き出すが、配備は5年後の2023年になる模様。

ミサイル防衛の近況

STSS-D衛星

北朝鮮の相次ぐミサイル発射実験と中国のロケット軍(一昨年まで第二砲兵軍と呼称)の大規模な増強に世界の注目が集まっている。現在ロシアと中国など西側諸国と対立する国々は6,300発の弾道ミサイルを保有しているが、2020年までに8,000発に増えると見られている。

防衛省、ミサイル防衛体制(BMD)強化を急ぐ

「きりしま」SM-3

去る8月3日北朝鮮西海岸から移動式ランチャーで発射された弾道ミサイルが、本州秋田県沖250 kmの排他的経済水域に落下した。このミサイルは液体燃料式で、隠蔽された基地内で燃料を注入したのちに引き出し、発射したものとみられる。約1,000 kmを飛んで、これまでのミサイルの中で最も日本に近い海域に着弾した。

防衛省は発射を事前に予測することができず大きな衝撃を受けている。