『インド空軍、4機目の大型輸送機ボーイングC-17受領』
ー2014年末迄に発注済みの10機、全機受領。人道支援輸送を含む輸送能力拡大ー
2013-10-25 マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)
インド空軍はこのほど、ボーイング社から大型輸送機、C-17『グローブマスターⅢ』の引き渡しを受けた。同社ロングビーチ工場からインドへ向け10月19日飛び立った。今年中に更に1機が引き渡され、製造は計画通り順調に進んでいるという。インド空軍は空軍輸送機の近代化と輸送能力強化で、初めて米国製の機体を選定。C-17型機10機の購入計画を実行している。同型機の”超短距離”離着陸性能は折り紙付きで、インドの他、英国、豪州、カナダ、カタール、UAE(アラブ首長国連邦)、NATO軍平和維持空輸部隊に採用された。米空軍は223機を導入し全機生産が終了。今後は海外向け機体だけの生産が続く。インド空軍向けの残り5機は2014年に製造される。
C-17型機の生産ラインを有するボーイング・ロングビーチ工場は地元の有力雇用先。同工場の生産ライン維持で議会もバックアップして海外への売り込みを諮ったが、結果は芳しくなかった。2015年第4四半期で生産ラインは閉鎖となる。ただボーイングは運用中の機体の部品補給、技術面のサポート等長期プログラムを決め対応する。
[インドへ向けロングビーチ工場隣接の空港を離陸したC-17型機。写真提供:ボーイング]