中国空軍爆撃機など4機、南西諸島接近で、空自スクランブル


ー連日の第一列島線横断。西太平洋空域へ往復飛行ー

2013-10-26    小河正義

 

図:(統幕監部)10月26日に沖縄本島と宮古島の間を通過飛行した中国軍機の航跡

 

図:(統幕監部)中国軍早期警戒機Y-8型、機番9311

 

図:(統幕監部)中国軍戦略爆撃機H-6型、機番81218

 

図:(統幕監部)中国軍早期警戒機Y-8型、機番9301

中国空軍の戦略爆撃機を含む4機の航空機が10月26日、南西諸島に接近。宮古島ー沖縄本島間の第一列島線を2日連続横断、西太平洋への往復飛行した。航空自衛隊は要撃戦闘機を発進させ警戒監視に当たった。

防衛省統合幕僚監部は同日夜、中国空軍機に対するスクランブル(緊急発進)行動を公表した。それによると10月26日の昼から夜にかけ戦略爆撃機を含む合計4機が南西諸島に接近した。宮古島北々西の東シナ海上空に国籍不明の飛行機(複数)が南下するのを航空自衛隊南西航空混成団の防空レーダーが探知した。那覇基地からF-15『イーグル』要撃戦闘機が間髪を入れず出動。国籍不明機は早期警戒機『Y-8、ターボプロップ』と戦略爆撃機『H-8″轟”、双発ジェット』と識別した。爆撃機は2機編隊。早期警戒機は2機がそれぞれ単独で飛行。飛行ルートはH-8の編隊が中央を早期警戒機は北、南側に分かれて時間差を取って飛行した。宮古島-沖縄本島の第一列島線を何れも横断し西太平洋へ進出後、引き返し同一ルートで大陸方面へ向かったという。領空侵犯は無かった。

中国の第一列島線超え飛行は今回で4回目。25日に続く連日のフライトだ。中国側の第一列島線超え飛行が常態化するのが気がかりだ。西太平洋での『機動-5号』演習への参加と見られるが、『過去の事例から機動演習を繰り返した後、武力行使に踏み切ったケースがある』(在京国際軍事筋)。防衛省統合幕僚監部は、中国空軍のこのところの動静に細心の注意を払い、警戒監視体制を強化している。

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