ボーイング、ISS(国際宇宙ステーション)等との通信中継用衛星打ち上げ


ー更なる通信帯域増と容量拡大で運用コスト引き下げー

2014年1月24日   マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

ISS(国際宇宙ステーション)等が地上管制施設と交信する際に新たな戦列に加わるボーイング製、通信中継衛星打ち上げが1月23日成功した。衛星から最初の信号が予定通り地上に到着、向こう3ヶ月間、機能を点検後、NASA(米航空宇宙局)等の利用者に引き継がれる。

打ち上げに成功したのは『TDRS(Tracking& Data Relay Satellite )-L』。1月23日、午前9時33分(米東部標準時間)、フロリダ州ケープカナベラルの空軍発射基地から打ち上げられた。使用したロケットはUnitedLaunch Allianceの『アトラスⅤ』。

打ち上げ約2時間後、衛星から地上機関へ信号が入電、今後、地球の最終周回軌道へ投入となる。

『TDRS-L』はISSの他、宇宙天体望遠鏡『ハッブル(Hubble)』、気候変動観測衛星との交信容量の品質、データ量の増強に貢献する。先行して軌道上にある同型衛星とネットワークを組む。

ボーイングによると通信中継能力向上と同時に運用コスト削減でも貢献が見込まれる。

av_tdrsl_l1_med

 

[(United Launch Alliance)ケープカナベラルの発射台を離れるボーイングTDRS-L衛星]