新素材利用の放射線防護ベスト実用化に信越化学、日本特装が成功


ー優れた放射線遮蔽能力、軽量に加え焼却処分可能の環境への優しさー

2014年1月26日 小河正義

新素材を利用した『放射線 防護ベスト』の実用化に国内の有力企業が成功した。放射線遮蔽の素材に『シリコンゴムシート』を利用。これ迄、主流だった『タングステンシート』に比べ、重量軽減、遮蔽性能向上、焼却処分可能で放射能汚染廃棄物処分でも優れものだ。

新素材を利用した『放射線 防護ベスト』の実用化に成功したのは、電子部品素材メーカー『信越化学工業』(森 俊三社長)と日本特装の合同チーム。『シリコンゴムシート』を放射線遮蔽の素材に利用した初のケース。

両社の発表によるとシリコンゴムシートを使用した『ラディバリヤシート』は 1)現行の『タングステンシート』に比べ重量が9.5kキロと2.5㌔軽減。2) 原発作業現場で放射線遮蔽性能が実地証明されガンマ(γ)線を3割多く食い止めた。3)放射線遮蔽装備に多用する鉛使用から解放され環境負荷物質が無い。ーなど魅力溢れる特長がある。

福島原発事故現場等の除染作業現場や、放射性物質中間貯蔵施設で活用が期待される。

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[(信越化学、日本特装)シリコンゴムシートを使用した放射線防護ベスト]