ボーイング、クウェート空軍向けC-17初号機引き渡し


2014年2月13日     マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

Kuwait C-17

 

[(Boeing)ロングビーチ空港から離陸するクウェート空軍向けC-17初号機]

ボーイングは2月13日、クウェート空軍向けのC-17『グローブマスターⅢ』初号機を引き渡した。人道支援、災害救助を含む広汎な空輸能力増強に同型機への期待は大。

C-17型機はこれで合計、260機が引き渡しを完了。米空軍向けが223機で製造はすべて終了。残りは外国のカスタマー向けで、これ迄にクェートの他、豪州、カナダ、インド、カタール、UAE(アラブ首長国連邦)、英国各空軍とNATA平和維持合同空輸部隊に納入された。

旧マクダネル・ダグラス社以来、DC-10、MD-11を含む広胴型機組立て最終ラインを受け持ってきたロングビーチ工場は2014年末で栄光の歴史に幕を閉じる。経験深い多数のエンジニア、技能工の再雇用問題に加え、地元経済への影響が今後、カリフォルニア州の社会問題となろう。