露・電子偵察機接近で航空自衛隊、スクランブル


2014年2月13日   小河正義

露海軍の電子偵察機が2月13日、北海道から本州の日本海側沖合に接近し、警戒監視と領空侵犯阻止で航空自衛隊機が緊急発進した。防衛省統合幕僚監部が同日、公表した。

それによると、2月13日、礼文島北西から北海道方面に接近する国籍不明機を航空自衛隊北部方面航空隊の防空レーダーが捉えた。待機中の要撃戦闘機にスクランブル命令が下り、該当機に接近、パイロットが肉眼で確認した結果、ロシア海軍の電子偵察機、イリューシンIL-20型機と判明した。胴体下に電子情報収集用の大型ポッドが装着されていた。

露海軍機は北海道から本州鳥取県沖の日本海側沖合を飛行後、沿海州方面に去ったという。領空侵犯には至らなかった。北方領土問題でプーチンー安倍の首脳外交に弾みがつく中で、露側の日本周辺での空中偵察活動で手綱を緩める気配はなさそう。

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図:(防衛省)2月13日日本海北海道、本州に接近飛行した露海軍機Il-20の航跡。

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図:(防衛省)我国領空に接近した露海軍電子戦偵察機Il-20