羽田、東アジアのハブ空港機能復権へ動き出す。インチョン(仁川)空港経由旅客奪還へ


羽田発着枠

 

[(国土交通省)一日あたりの発着数が1,200回へ増強)

羽田拡張

 

[(国土交通省)東アジアハブ空港機能奪還へ一部滑走路3.500㍍に延伸]

2014年3月30日(JST.15:00)                               小河正義

首都の空の玄関、羽田空港が東アジアハブ空港機能奪還へ大きく動き出した。3月30日から同空港の発着枠が1日、1,200回に増強となった。国際線機能が付加されてから空港能力は1.5倍となった。同日から国内航空会社、全日空に国際線で11往復、日本航空が同、4往復増枠となった。羽田を本格ハブ空港に転換する航空当局の長期戦略がようやく著についた。ライバル空港、韓国のインチョン(仁川)が、日本国内のローカル空港間と直結するネットワークで日本人国際線利用者をまんまとせしめていたのに、これからは成田乗り換えの不便を大幅に解消する事で”待った”がかかる。来年の北陸新幹線開業での国内旅客減、更には少子高齢化の人口構造の変化を考えると、日本の航空界はアジア域内での3国間輸送の強化を含む、国際線中心の本格的、企業体質転換こそが生き残る道。それには首都圏という巨大マーケットを背にした羽田空港の新たな拡張計画推進が欠かせない。