露戦略ロケット軍、機動型ICBM、RS-24『ヤーズ(Yars)』発射


2014年4月17日(10:00)                      John Bosnitch

ウクライナ東部で、緊張状態が続く中で、露戦略ロケット軍は固体燃料使用の機動型ICBMの試射をこのほど実施した。テストは成功で標的に設定したカムチャッカ半島のクーラ試験場に計算通り命中したという。

テスト発射したのは不整地でも走行が自在な機動型ICBM、RS-24『ヤーズ(Yars)』=NATO呼称、SS-29=。使用燃料は固体式の3段ロケット。有事の際、目標捕捉が困難な機動型で、RS−24『トーポルM』の改良発達タイプ。ミサイル防衛網突破能力があると露国防省は豪語している。最大射程距離は12,000㌔。複数の核弾頭を装備出来る。

露軍当局は試射に先立ち、米国防総省に事前に通報。当日、事実を確認した。『START条約』を順守している。発射基地は、秘匿性に優れた露北西部のプレセック・ミサイル発射基地を使用。2月14日、午前10:40(モスクワ時間)実行した。ウクライナ情勢を睨んだ旧ソ連時代伝統の”恫喝行動”と見る軍事関係者が多い。

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[(MoD RF)露戦略ロケット軍の切り札の一つ、RS-24″トーポルM”]