『危険極まりない行為』、安倍首相ニアミス事件で中国側を厳しく批判。


 2014-05-28 (JST 13:50)   小河正義

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[(首相官邸HP)如何なる事態にあっても国民の命を守る責任がある。安倍首相の存在は頼もしい限りだ]

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(防衛省)自衛隊情報収集機に異常接近した中国空軍のマッハ2級戦闘機スホーイSu-27″フランカー”

『偶発的事故に繋がりかねない危険極まりない行為』ー安倍晋三首相は中国の超音速戦闘機の編隊が自衛隊機2機に東シナ海公海上で、異常接近(ニアミス)した事件で中国側を厳しく叱責した。5月28日午前の衆院予算委員会でこの問題での対中強硬姿勢を改めて鮮明にした。自民党の外交、国防両部会も緊急合同会議で政府に対し『領空、領海 を守るため万全の警戒、監視体制で臨む』よう申し入れた。

中国空軍機の自衛隊情報収集機に対する超音速戦闘機スホーイSu-27『フランカー』編隊の異常接近事件は5月24日午前発生。海上自衛隊の画像情報収集機OP-3C『オライオン改修型』と航空自衛隊の電子情報収集機YS-11EBに対し、後方から接近。最接近時の双方の間隔は30~50㍍の空中衝突など不測の事態を惹起しかねない危険な範囲だったという。 事前の国際緊急信号での無線警告はなく、空対空ミサイルの携行が自衛隊パイロットも視認でき、一時緊迫感が漂ったという。

中国国防部は中露合同軍事演習『NAVAL INTERACTION-2014(海上連合2014)』の偵察、妨害活動で安全を損ねる行為と反論。自らの主張を強調。妥協の意思表示は皆無だった。

日本政府は、佐伯外務事務次官が駐日大使を呼びに日本側の強い抗議の姿勢を示し、北京駐在、小寺大使も政府の抗議を中国外交部に伝えた。 しかし米国務省は『外交交渉と話し合いでの解決』の姿勢で、日本との温度差を示した。国防総省との呼吸はぴったりだが、オバマ大統領周辺の揺らぐ対中姿勢に日本側で不満が強い。

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