マレーシア航空、MH17便撃墜事件でオランダ人の怒りの矛先がプーチン大統領の長女(29)にも。ハーグのマンションから姿消す。


2014年7月28日(JST:22:50)                       John Bosnitch

乗客乗員の6割以上、193人が犠牲となった、マレーシア航空、MH17便撃墜事件で、オランダ人の”怒りの矛先”がプーチン大統領の長女、マリアさんにも向けられたと欧州の有力メデイアが報じた。オランダ人と同居していたハーグ市内の豪華マンションから、事件発生以降、突然姿を消したという。オランダ人市長が、『即刻国外退去さすべき』と一時、怒りをぶちまける(後で謝罪)場面も浮上した。

ロシアのプーチン大統領には『正式離婚したリュドミラ夫人との間にマリア(29)、エカテリーナ(27)の2人の娘がいる』(英国人ジャーナリスト)。幼少期の写真は出回ったが、成人以降の写真は極めて限られたシーンしか無い。『クレムリンのプーチン大統領一家に関するプライバシーの極端な秘密主義。とりわけチェチェンのテロリストから標的になるのを未然に防ぐためだった』(クレムリン・ウォッチャー)。

しかしマリアさんのハーグでのオランダ人ボーイフレンド(30)がハーグ市内の豪華マンションで同居中との噂は現地で知られ、乗客乗員298人全員が死亡した、マレーシア航空B777型機撃墜事件後、多数のオランダ人が巻き添えを食った事で一気に焦点を浴びる事になった。

欧州のメディアが掲載した豪華マンションは10階建ての瀟洒な外観。マリアさんカップッルは2フロアーを占め、寝室だけでも5室と報じている。ボーイフレンドはロシアの最有力企業ガスプロムのコンサルタント。2人は露-蘭間を頻繁に往復旅行していたという。

プーチン大統領もオランダ訪問時、2人に会っていたとの報道もある。次女のエカテリーナさんは韓国人男性との交際が一時伝えられたが、クレムリンは一家のプライバーへのコメントを拒んでいる。『大統領といえどもプライバシー保護の権利がある』。

ハーグ在住のマリアさんへの怒りの矛先は、プーチン大統領がリュドミラ夫人と離婚したことで、トバッチリと冷ややかな反応も見られなくない。しかし、オランダは事故の犠牲者の遺体が母国に到着した際、霊柩車の列に市民が立ち尽くして、弔意をしめした。全土が悲しみにくれ、うちなるロシアへの怒りが日増しに煮えたぎっている様にも思える。

プーチン大統領が欧州での四面楚歌を如何にかわしていくのか、現時点では五里霧中だ。

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[(PRESIDENT OF RUSSIA)マレーシア航空機撃墜事件で問われるプーチン大統領の手腕]