露空軍、初のステルス戦闘機、スホーイT-50型機を2016年に実戦配備。同時に弾道ミサイル迎撃可能なS-500長距離地対空ミサイルも。


2014年8月11日(JST.03:10)                                  John Bosnitch

露空軍初のステルス戦闘機、PAK FA(スホーイT-50)型機の実戦配備が2016年とほぼ決定した。同時期に弾道ミサイル迎撃可能な長距離地対空ミサイル『S-500』型も第1線で任務に就く。空軍司令官、ビクトル・ボンダレンコ中将が8月9日、露メディアのインタビューで断言した。北極圏での自国の権益確保で進める軍装備近代化の計画の具体策紹介の一環。

同将軍によると、スホーイT-50型機はテスト機5機使用の飛行テストが順調で間もなく終了する見通しだという。予定だと2016年の本格実戦配備に支障は見られない。現在主力戦闘機の座をまかされるスホーイSu27『フランカー』に取って代わる計画。

同将軍はS-500長距離地対空ミサイル実戦配備開始も同時期と強調した。露ミサイル専門企業アルマズ・アンティが開発製造を担当。射程距離は上空200㌔と弾道ミサイルを迎撃可能な能力。既に実戦化した最新地対空ミサイル『S-400(トライアンフ)』を母体に進化させた。上空200㌔の範囲で向かってくる10基の弾道ミサイル弾頭を一度に撃破が可能だ。

更に、次世代長距離戦略爆撃機、『PAK DA』も2021~2022年の実戦配備へ着実に開発が進行中。

トゥポレフTu95『ベアH』、トゥポレフTu160『ブラックジャック』の後継機となる。

こうした機材開発に平行して旧ソ連時代に開設、現在、休眠中の北極圏の戦略基地再稼働も始める。プーチン政権の軍拡モード転換はウクライナ情勢で火がついたと言える。

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[(SUKHOI)露空軍の虎の子ステルス機スホーイT-50]