最新鋭イージス艦「まや」が就役、ミサイル迎撃能力を一段と強化


2020-04-02(令和2年) 松尾芳郎

 

防衛省は2020年3月19日、ジャパン・マリン・ユナイテッド(JMU)横浜事業所磯子工場で、護衛艦「まや」の引渡し式および自衛艦旗(軍艦旗)授与式を河野太郎防衛大臣出席のもとで行なった。

(Japan’s Defense Ministry conducted Commissioning Ceremony of the Navy’s seventh Aegis Destroyer “Maya” DDG-179 at JMU Shipyard in Yokohama, with the DOD Minister Taro Kono in attendance, at March 19, 2020. “Maya” equipped Ballistic Missile Defense system with SM-3 Block 2A missiles and the Cooperative Engagement Capabilities.)

自衛艦旗を掲揚した「まや」は海上自衛隊の編成に加わり、横須賀基地に配備された。

まや就役jpg

図1:(神奈川新聞/海上自衛隊横須賀基地)2020年3月19日引渡し式及び自衛艦旗授与式を終えて横須賀基地に入港した海自イージス艦「まや」(DDG-179)。[まや]は第1護衛隊群第1護衛隊に編入され、横須賀に配備された。建造費は1,680億円。海自7隻目のイージス艦となる。基準排水量8,200 ton、満載排水量10,250 ton、全長170 m、最大幅21 m、乗員約300名。機関は燃費の少ないCOGLAS方式で出力は69,000 HP、速力30 Kt。

まや艦旗授与式

図2:(河野太郎防衛大臣)自衛艦旗授与式で河野太郎防衛大臣から「まや」艦長小野修司一等海佐(防大39期)に自衛艦旗が授与された。式典は武漢ウイルス対策で規模を縮小し100人ほどが参列して行われた。河野防衛大臣は「1日も早く任務に即応し得るように日々の訓練に努められたい」と訓示があり、この後「まや」は乗員の手で横須賀基地に回航された。

 

「まや」は、まや級イージス艦の1番艦で「摩耶」と書き、兵庫県神戸市六甲山地の真ん中にある「摩耶山」に由来する。日露戦争で活躍した砲艦「摩耶」、先の大戦でフィリピン沖海戦で米潜水艦に雷撃され沈没した高雄型重巡洋艦「摩耶」に続き、3代目となる。

2番艦は現在艤装中の「はぐろ(羽黒)」で来年(2021)3月に完成、就役する。

「まや」級イージス艦は、最新のイージス戦闘システム(AWS)であるベースラインJ7(AEGIS Baseline 9C)とノースロップ・グラマン製AN・SPQ−9Bレーダーを搭載し、弾道ミサイル防衛(BMD)用としてレイセオン/三菱重工製SM-3 Block 2Aミサイルを装備する。さらに来襲する巡航ミサイル、有人・無人航空機、水上艦艇、それに撃ち漏らした弾道ミサイルをターミナル段階で迎撃するSM-6ミサイルを搭載する予定である。

「まや」の最大の特徴は、護衛艦で初めて「共同交戦能力(CEC=Cooperative Engagement Capability)」を搭載している点。これは艦艇、航空機、などがネットワークで結ばれ、それぞれのセンサーがキャッチした敵情報をリアルタイムに共有し、識別して攻撃できるシステム。我国でCECを搭載するのは「まや」が初めてだが、続いて来年3月に就役するイージス艦「はぐろ」に搭載され、2019年3月から導入が始まった早期警戒機「E-2D」アドバンスド・ホークアイ・合計13機にも搭載される。さらに山口、秋田両県に配備予定のイージス・アショアにも装備される。

[CEC]は同盟国間同士でもリンクされるので、米軍やオーストラリア軍とでも情報を共有でき、同盟国間の共同ミサイル防衛体制が構築される。

[CEC]の導入が進めば、中国が急速に能力を向上させている巡航ミサイルや、北朝鮮の弾道ミサイルへの対処能力が一段と高まる。

 

共同交戦能力/ [CEC]

米海軍のNaval Sea System Commandは、[Fact File]にCECを次のように説明している。すなわち;―

[CEC]は、瞬時に敵情報を探知するネットワーク・システムで、高精度の状況把握システムと統合化された火器管制システムで構成される。米海軍の艦艇、航空機、海兵隊の防空能力を向上させ、特に敵の巡航ミサイルと航空機の脅威に対抗するため、友軍の火器管制システムを一体化して効果的に運用する。

[CEC]は、飛行目標に関するレーダー情報と敵味方識別(IFF)センサー情報を共有するためのハードウエアとソフトで構成される。[CEC]には、CEP=Cooperative Engagement Processor(センサー・ネットワーキング装置)、DDS=Data Distribution Systems(友軍が装備するCU=cooperating Units同士のリアルタイム通信システム)、が含まれる。

友軍(艦艇、E-2D、陸上レーダーなど)のセンサー情報は、火器管制に使える高精度の情報で、 DDS経由でリアルタイムで友軍(艦艇や地上配備の対空ミサイル)に伝えられる。

各艦艇は[CEC]を通じて、CEP内のソフトでデータを処理し、デイスプレイに飛来する敵目標を表示する。そして[CEC]センサー・ネットワークにより、最も効果的に迎撃できる対空ミサイルを選定、発射/迎撃させる。

このように[CEC]システムは、友軍のプラットフォーム(艦艇、航空機、地上配備など)が装備するセンサー類およびそれらの戦闘(combat)システムを接続する役割を務めている。[CEC]の中心的装置はCES=Common Equipment Set)と呼ばれ、各プラットフォームに装備されている。CESの基本構成は、アンテナ、信号処理装置、非常電源などからなり、艦艇用はAN/USG-2 CECシステム、E-2Dなど航空機用はAN/USG-3 CECシステム、海兵隊陸上部隊・ USMC CTN(Marine Corp’s Composite Tracking Network)用にはAN/USG-4 CECシステムがある。

2020-01-16 ワシントン近郊で開催されたSNA 2020(Surface Navy Association’s national symposium)で富士通とロッキード・マーチンが[CEC]用多機能表示装置(Collaborative Table and Multi-function display)を発表した。これは海自イージス艦「まや」と「はぐろ」および陸上配備予定のイージス・アショア2箇所(山口県と秋田県)に装備される。

富士通表示板

図3:(Naval News 16 Jan. 2020)富士通/ロッキード・マーチン共同開発の“[CEC]多機能表示装置(Collaborative Table and Multi-function display)。「まや」級イージス艦、建造が始まっている30 FFMフリゲート、山口・秋田両県に設置するイージス・アショア、さらには米海軍艦艇にも装備される。各プラットフォームの戦闘指揮所に設置され、高解像度デジタル画像表示のタッチ・スクリーン型、従来の表示装置に比べ状況把握能力が一段と向上している。

 

海自イージス艦の系譜                                              

海上自衛隊には、「こんごう」級、「あたご」級、「まや」級と3種のイージス艦があるが、その内容はかなり異なっている。

東西冷戦が激化した1970年代、旧ソ連は大型爆撃機から多数の対艦ミサイル発射し米国と日本を含む同盟国の艦艇を攻撃する計画を立てていた。これに対処するため、我国は1987年(昭和52年)に複数の空中目標を同時に迎撃できる「イージス戦闘システム」搭載のイージス艦4隻の建造を決めた。これが1993年(平成5年)から就役した「こんごう/金剛DDG-173」、「きりしま/霧島DDG-174」、「みょうこう/妙高DDG-175」、「ちょうかい/鳥海DDG-176」の4隻である。1998年(平成10年)までに4隻の配備が完了した。

1998年(平成8年)ごろから北朝鮮、中国の弾道ミサイルの脅威が懸念されるようになったため、2003年(平成13年)になると、この4隻に米国が開発する弾道ミサイル防衛システム[BMD]を導入することを決定。これに基づき弾道ミサイルを迎撃する[SM-3]ミサイルを運用するための改修を実施した。

2007年(平成19年)になると「あたご/愛宕DDG-177」が、続いて翌年に「あしがら/足柄DDG-178」が就役する。「あたご」級は、艦型がステルス形状になり、ヘリコプター格納庫が新設された。レーダーは低空飛行をする目標の追尾・捕捉機能を向上した[SPY-1D(V)]になり、イージス・システムは[ベース・ライン9]になっている。ミサイル発射用の[Mk-41 VLS](垂直発射装置)は、配置が「こんごう」級とは違い前部に64セル、後部に32セルとなり、対艦ミサイルも国産「90式対艦誘導弾」が使えるようになった。主砲は同じ127 mm単装砲だが砲身の長い62口径の[Mk 45 Mod 4]となり射程が伸びている。「あたご」級は、初めから弾道ミサイルの探知・追尾能力は備えていたが[SM-3]の運用能力はなかった。このため2016年(平成28年)から[SM-3]用の改修工事が始まり、このほど完成した。

最新型の「まや」級は「あたご」級を基本にしているが、最初から[BMD]能力を装備、友軍と情報をリアルタイムに共有する「共同交戦能力[CEC=Cooperative Engagement Capability]」を備えている。動力装置では、「こんごう」、「あたご」はガスタービンのみを使用しているが、低速航行時では燃費が悪いと云う問題がある。「まや」級ではこれを改め、低速・巡航時にはガスタービンが発電した電力でモーターを駆動・スクリューを回し、高速時には別のガスタービンでスクリューを回す推進方式を採用している。これが[COGLAG =combined diesel electric and gas turbine]/ (複合型デイーゼル・エレクトリック・ガスタービン推進器)]である。

「まや」級、「あたご」級、「こんごう」級を比較する表を以下に示す。

海自イージス艦比較

図4:海自イージス艦の比較表

 

空自が配備中の早期警戒監視機E-2D アドバンスド・ホークアイ

空自では、現在三沢基地および那覇基地に配備中の13機のE-2Cホークアイと4機のボーイングE-767で、AEW&Cミッション(早期警戒監視任務)を行なっている。これに加えて、最新型E-2Dアドバンスド・ホークアイを13機導入中である。空自のE-2Dは、陸上基地用で米海軍仕様とは多少異なり、燃料タンクを増設し滞空時間を8時間(米海軍機は5時間)に延長、さらに空中給油設備も備える。また米海軍E-2Dには無い簡易トイレとギャレイを装備して乗員の負担を軽減している。

E-2Dアドバンスド・ホークアイはノースロップ・グラマン製、初飛行は2007年8月。胴体上部にはロッキード・マーチン製直径24 feet(6 m)のAN/APY-9レーダーを搭載する。E-2Cとは異なりE-2DのレーダーはUHF帯を拡げ海上や地上の小さな移動目標の識別・追跡が容易になっている。 E-2C搭載のレーダーは海上目標の探知に重点が置かれていたが、AN/APY-9レーダーは、低空を高速で飛来するステルス形巡航ミサイルの探知能力が優れている。

米海軍は、現有のE-2Cホークアイを2027までに順次新型のE-2Dアドバンスド・ホークアイに更新する予定で、調達数は試験機を含み75機、10個中隊分で、総額は200億㌦(約2兆円)になる。

E-2D Advanced Hawkeye

図5:(US Navy)米海軍空母「USS Harry S. Truman」に着艦する新型早期警戒機E-2Dアドバンスド・ホークアイ。最大の改良点はレーダーをAN/APY-9に換装したこと。新レーダーは300MHz-3GHz UHF帯使用のAESA型で、レーダー・ドームを回転させて360度全周にわたり空中・洋上を監視する。さらに一定の範囲を重点的に監視するモード、レーダーを目標方向に向け回転を止め捜索するモードを備える。目標捜索モードではE-2Cの5倍以上の探知距離があるという。このようにE-2C機搭載のAN/APS-145に比べ探知能力が大きく向上している。もう一つは、情報伝達能力が改善され友軍にリアルタイムで情報を送ることができ、いわゆる戦場の指揮管理機能[CEC]を有する点である。エンジンはE-2Cと同じアリソン・ロールスロイスT56A-427A出力5,100shp2基。最大離陸重量26 ton、乗員5名、機体寸法、性能はE-2Cと同じ。原型のE-2が初飛行したのは1960年だから今年で60年にもなる長寿命の機種である。

 

SM-3 block 2A

[RIM-161] SM-3迎撃ミサイルはレイセオン(Raytheon)製で、中距離弾道ミサイル(IRBM)の脅威から自軍の艦艇を守るミサイル。迎撃・破壊は、炸薬の爆発ではなく、衝突で生じる運動エネルギー(KW= kinetic energy warhead) で行う。

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図6:(Missile Defense Agency) [SM-3]の変遷。海自イージス艦「こんごう」級4隻が搭載するのは「SM-3 Block IA」。改良型のBlock IB2014年から米海軍で配備中。両者共、発射時 重量は1.5 ton、高さ(全長)は6.55 m[SM-3 Block IIA] はレイセオン/三菱重工の共同開発で、2段目、3段目の直径が53.3 cm (21inch)と太くなり長射程化が計られている。性能が向上したセンサー類を装備した運動性の優れた大型の[KW(運動エネルギー)弾頭を搭載する。2019年から米海軍で配備が始まったばかりの最新型、これが「まや」級イージス艦に搭載される。

これまでにSM-3 Block IAおよびIBは25回の迎撃実験に成功し、日米両海軍に合計240発以上が引き渡されている。「SM-3」の射程/防御可能な範囲・飛行速度は、改良で順次拡大・向上している。現在配備されている「-Block 1A/B」では射程700 km・速度マッハ10だが、「-Block 2A」は、射程2,000 km以上、到達高度1,000 km、速度マッハ15、となり格段に性能が向上している。「射程2,000 km以上」とはイージス艦「まや」1隻だけで日本全土を弾道ミサイル攻撃から護れることを意味する。

SM-3 BK 2A射程

図7:(Google Map)イージス・アショアが設置される山口県萩市陸自演習場を中心にしてSM-3 Block 2Aの射程2,000 km 圏を示した図。2,000 km圏内には中国東部、北朝鮮、シベリア南東区域が入り、これらの地点から発射される弾道ミサイルは、その上昇過程で弾頭が分離される前に捕捉・撃墜できる。SM-3 Block 2Aの到達高度は1,000 kmに達するが、これは地球周回低軌道上にある国際宇宙ステーション(ISS)の高度400 kmよりはるかに高い。イージス艦「まや」級2隻の戦力化とイージス・アショア基地2箇所が完成すれば周辺諸国からの弾道ミサイル攻撃には十分対抗できる。

1基当たりの価格は、「SM-3 Block 1A、IB」が約20億円、「SM—3 Block 2A」は約40億円、一般の迎撃ミサイルの十倍以上である。これはKW弾頭が大気圏外で高速で機動飛行する構造になっており、この部分に大きな費用が掛かるためである。

昨年(2019)米国DSCA(国防安全推進局)は、日本向けSM-3 Block 2Aを73基、約33億ドルで売却すると議会に通告した。これで一昨年(2018)から始まった日本向けSM-3売却数は、SM-3 Block 2           が90基、従来型のSM-3 Block 1Bが64基、合計154基になる。「こんごう」級4隻にはすでにSM-3 Block 1Aが32基を搭載済みなので、これを加えると合計186基になる。

「こんごう」級4隻はイージス戦闘システムが古いので、SM-3 Block 2Aは運用できず、また「あたご」級2隻はSM-3 Block 2Aを搭載・運用できるが、共同交戦能力[CEC]を装備していないので自艦レーダーの情報で発射することになる。

SM-3 Block 2A、日米の負担

 

図8:(Raytheon & Missile Defense Agency) 上は先日レイセオンが日本で開催した会議で公表したSM-3 Block 2Aの日米双方の分担を示した図。日本側分担は全て三菱重工が担当。下の図は米ミサイル防衛局発表のSM-3 Block 2Aの全体図。SM-3 Block 2Aは、重量1.5 ton、長さ6.55 m、筐体直径53.3 cm、翼幅1.57 m、ブースター段を含み3段式で、Kinetic Energy (運動エネルギー)弾頭にはエアロジェット(Aerojet)製の推力調節可能な姿勢制御装置[TDACS = Throttleable Divert and Attitude Control System]がついている。

 

SM-6

SM-6はRIM-174と呼び、レイセオンが作る艦載型対空ミサイルで、一連のスタンダード・ミサイル(Standard Missile)つまりSM系列の一つである。系列にはSM-1、SM-2、SM-3がある。[SM-6]は、[SM-3]と同様艦艇が装備する垂直発射装置・Mk 41 VLSから発射し、来襲する巡航ミサイル、弾道ミサイル、航空機などを迎撃するためのミサイルである。さらに対艦ミサイルの役目も遂行できる。米海軍は2013年から配備を開始、系列にはSM-6 Block Iと、2018年には新たに弾道ミサイルをターミナル段階(最終着弾前)に迎撃する能力を持つSM-6 Dual I が完成した。海自イージス艦「まや」以降に搭載するのは後者と思われる。

SM-6は、使用中のSM-2 Block 4対空ミサイルを基にして、SM-2の弾頭と、航空機搭載の中射程空対空ミサイルAMRAAM [AIM-120]に装備する高信頼性・高精度のアクテイブ・シーカーを組合わせた構造で、SM-2、SM-3と同じブースター(Mk72)で加速する。

2017年8月に行われたSM-6 Dual 1の弾道ミサイル迎撃試験(ターミナル段階)で3回連続の成功を収め、SM-2 Block 4の後継機と位置付られた。

更なる改良型SM-6 Block 1Bの開発が進んでいて、本体の直径を太くし(53 cm)、マッハ10の極超音速飛行、長射程のミサイルで、完成予定は2024年とされる。

SM-6概要

図9:(MDA)  [SM-6] の外観。SM-6 Block 1Aは重さ1.5 ton、長さ6.55 m、本体の直径34 cm、操舵翼幅1.57 m、弾頭重量64 kg弾片放出型(blast fragmentation)、弾頭炸裂はレーダーおよび近接信管による、射程は240 km、射高は34,000 m、速度マッハ3.5 (4,200 km/hr)。単価は500万ドル(5.5億円)。

 

―以上―

 

本稿作成の参考にした主な記事は次の通り。

 

Yahooニュース2020-03-19 “最新型イージス艦「まや」就役 海自初の「共同交戦能力」搭載 漢字では「摩耶」” by 高橋浩祐

読売新聞オンライン2020/03/19 “海自7隻目のイージス艦「まや」が就役、「共同交戦能力」を初めて搭載”

乗りものニュース2019-08-28 “海自イージス艦こんごう型、あたご型、まや型どう違うの?似ていても異なる仕様の背景” by竹内 修

U.S. Navy Fact File 25 January 2017 “CEC – Cooperative Engagement Capability”

Naval News 16 January 2020 “SNA 2020: Fujitsu Unveils Collaborative Table for Japan’s AEGOS Ships & AEGIS Ashore” by Xavier Vavasseur

Northrop Grumman November 15, 2017 “Northrop Grumman Completes First Flight of Japan’s E-2D Advanced Hawkeye”

Flight Global News 31 May 2019 “Japan receives first E-2D Advanced Hawkeye” by Greg Walron

Naval Technology “SM-6”

TokyoExpress 2018-01-01 “イージス・アショアの配備、閣議決定“

Raytheon “SM-6 Missile”

Aviation Week Network March 12, 2020 “Document Likely shows SM-6 Hypersonic Speed, Anti Surface Role” by Steve Trimble