月別: 2021年2月

プラズマ・スラスターの実現で、宇宙飛行の時間が大幅に短縮

プラズマスラスター

米国の人気の科学フィクションTV番組「The Expanse (広大な宇宙)」で、太陽系の中を超高速で旅行するのに、光速の数分の一の超高速を出せる架空の推進装置「The Epstein Drive(エプスタイン・ドライブ)」を使うという話が出てくる。夢のような話で現実にはあり得ないが、プリンストン大学の最新の研究によると、理論的には「亜光速推進 (sublight propulsion)」、つまり光速の数分の一の超スピードを得る推進装置は将来実現し得る、と述べている。実現すればこれは「エプスタイン・ドライブ」ではなく、研究者の名前から「エブラヒミ・ドライブ (Ebrahimi Drive)」となるかも知れない。このエンジンは、太陽で起きている「コロナ質量放出 (CME=Coronal Mass Ejection)」の現象を「核融合炉 (Fusion Reactor)」を使って創り、推力を出そうと言うもの。(In The Expanse, spaceships use a fictional sublight propulsion “The Epstein Drive” to travel quickly through the Solar System at several fraction of light speed. We’re not nearly there yet, but we are getting closer with the announcement of a new theoretical sublight propulsion. It won’t be an Epstein drive, but it may come to be as the Ebrahimi Drive an engine inspired by fusion reactors and the power of Solar Coronal Mass Ejections.)

スペースX・スターシップ [SN9]、飛行に成功するも着地に失敗

着地失敗

2月2日(火曜日/現地時間)午後2時25分15秒、スターシップ[SN9]は、スペース Xのテキサス州キャメロン郡ボカチカ発射基地から打上げられた。前回昨年12月のスターシップ[SN8]の打上げと同様、3基のラプター・エンジンで上昇を開始。予定した順序に従って、1分58秒後に1基のエンジンを停止、続いて3分26秒後に2基目のエンジンを停止、上昇を続け4分51秒辺りで3基目をカットオフした。そして高度約10 kmに到達。降下の前に([SN8]で問題となった)ヘッダー・タンクへ着陸用燃料を移し終えた。(0n Tuesday, February 2, Starship [SN9] completed second high-altitude flight test followed by [SN8] from launch site in Cameron County, Texas. Similar to the [SN8], [SN9]was powered through ascent by three Raptor engines, each shutting down in sequence prior to the vehicle reaching approx. 10 km altitude. [SN9] performed a propellant transition to the header tank, which hold landing propellant, before reorienting itself for reentry and a controlled aerodynamic descent. On final stage of the flight, during the landing maneuver, one of the engine did not relight and caused [SN9] to crash landing.)

「変異」はウイルスが人間界に定着する証拠だ

本稿は木村良一氏の寄稿です。新型コロナの変異ウイルス(変異株)が見つかり、世界各国が警戒を強めている。変異ウイルスは昨年9月ごろ、イギリスで発見された。その後、南アフリカやブラジルでも別の変異ウイルスが確認された。いずれも感染力が強いとみられている。WHO(世界保健機関)によると、イギリス由来の変異ウイルスは約50カ国・地域で、南アフリカ由来のものは約20カ国で見つかっている。

モンスター化する共産中国‼ タブー視の外務省

本稿は、鳥居徹夫氏の寄稿である。初めての共産党国家であるソ連が誕生し、それが崩壊したのが20世紀。
ヨーロッパでは、この共産主義ウイルスを制圧できたが、中国大陸では中華思想と覇権主義が加わり、狂暴な変異ウイルスに変化した。
共産中国は昨年、香港を完全に制圧し民主主義をつぶした。さらに太平洋への進出には、台湾や尖閣諸島を支配下におさめるようと虎視眈々と機会を狙っている。
いまや共産中国の覇権主義は、アジアだけに及ばず全世界の脅威である。にもかかわらず、日本には、共産中国に迎合する野党やメディア、そして政府や外務省、さらには与党も腫物扱いである。
共産中国の暴虐と横暴を拡散させないためには、毅然とした態度と、民主主義の価値観を共有する諸国との連携と結束の強化が必須である。決して甘い態度を見せてはならない。
かつて天安門事件で、共産中国は世界から孤立した。ところが助け舟で手を差し延べ、共産中国をモンスター化させたのは日本の政府(外務省など)、マスコミなどであった。

令和3年1月、我国周辺における中露両軍の活動と我国の対応

おおすみ

令和3年1月、我国周辺における中露両軍に活動と、我防衛省および同盟諸国軍の動きに関し、それぞれの公的部門から多くの発表があった。以下にその項目と内容を紹介する。中露両軍による我国の防空識別圏(ADIZ)や領海侵入事件はなかったが、台湾周辺、南シナ海では緊迫した状況が続いている。今月の注目すべき項目は3つ;―① 陸自水陸機動団と米第31海兵機動展開隊との上陸訓練、② コープ・ノース2021グアム島周辺空域出の日米豪共同訓練、③ 中国軍機28機が2日連続で台湾南西の台湾防空識別圏に侵入、(On January 2021, the military threats in the Indo-Pacific region brought by Russo-Chinese Forces were reported busy, in particular around the Taiwan and its coastal waters. Take note three items as follows;- 1) Japan’s Amphibious Rapid Deployment Brigade and U.S. 31st Marine Expeditionary Unit conducted joint exercise in Okinawa’s islands. 2) Cope North 2021, sponsored by U.S. Pacific Air Force, conducted at Andersen AFB, Guam. to enhance interoperability among U.S., Australian and Japanese forces. 3) China dispatched two large formations of warplanes entering to the south-west of Taiwanese ADIZ )