2014年4月11日(JST.18:50) 小河正義
防衛省統合幕僚監部は4月11日、露海軍・電子偵察機が本州~北海道側接近で航空自衛隊機に、緊急発進を命じたと発表した。露偵察機の日本海側接近飛行は、3月26日以降、今回で11件目(公表分)。
統合幕僚監部によると、日本海北部から、防空識別圏(ADIZ)を超え、北海道に接近する国籍不明機のエコーを、航空自衛隊北部航空方面隊の防空レーダーが発見した。直ちに待機中のF15『イーグル』戦闘機に緊急発進命令が下った。該当機に接近、機種を識別した結果、露海軍の電子偵察機、イリューシンIL20『クート』と判明した。単独飛行だった。
該当機は礼文島北西付近から、北海道~本州日本海側沿いに南下。山口県北方、対馬列島東方で反転。竹島東方で針路を北北西に取り、沿海州方面に去った。領空侵犯は無かった。在京軍事情報筋は露海軍偵察機の一連の活発な行動の背景を改めて分析中。
[(航空自衛隊)北海道~本州の日本海側で接近飛行した露海軍・電子偵察機の航跡]
[(航空自衛隊)スクランブル機が捉えた露海軍・電子偵察機、イリューシンIL20″クート”]