エアバス、マンモス輸送機『ベルーガ』専用の全天候型積み込み、積み降ろしハンガー拡充


2014年6月18日(JST.23:10)                         John Bosnitch

エアバスが、”マンモス輸送機”『ベルーガ』専用の全天候型荷卸しハンガーの拡充を進めている。冬場、猛烈な北風で機種部分のヒンジ型開閉大扉の作動が困難になるのをシャット・アウトする。ハンブルグの最終組み立てライン(2ヶ所)のほか、ブレーメン(独)、サンナゼール(仏)、ブロートン(英)、ゲタフェ(スペイン)で合計6ヶ所に整備する。

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[(AIRBUS)マンモス輸送機『ベルーガ』は巨大航空部品もパックリ開閉する機首部分のヒンジ型扉から搬入可能]

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[(AIRBUS)厳冬期の厳しい気象もシャットアウトする”ベルーガ”専用全天候型積み込み、積み降ろしハンガー]

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[(AIRBUS)仏空軍アクロバット飛行チームと編隊飛行中の”ベルーガ”]

欧州大陸に点在するエアバス機関連 の主翼、胴体等大型部品はマンモス輸送機『ベルーガ』を中核にした航空輸送ネットワーク。同機の円滑な運航体制維持が機体の製造、市場での売り上げ獲得の鍵となる。

しかし、欧州の冬期の気象は同型機の運航で阻害要因。特に主力部門のハンブルグ工場では、最大風速、毎時30ノットの暴風も珍しくない。『ベルーガ』の機種部分にある開閉大型扉のヒンジ(蝶番)部分が作動しないケースが出てくる。

エアバスは抜本的解決策として、外部環境を遮断する、専用の特殊なカーゴ積み込み、積み降ろしハンガーの建設に乗り出した。

機種部分を覆う天井と機体両脇に接近したドック型方式のハンガーだ。『ベルーガ』主翼前縁部分迄、進入が可能。外気に曝されるのは主翼、後部胴体。つまり、暴風の影響を全く受けずに機種大型開閉扉をいつでも作動できる。全天候型、特殊ハンガーの誕生である。

今年始め、ハンブルグで第1号が運用を開始、2番目も建設が決まっている。その他同種ハンガーがブレーメン(独)、サンナゼール(仏)、ブロートン(英)、ゲタフェ(スペイン)に整備する。

積み込み、積み降ろしは機側両側の運搬用大型そり(長さ35㍍)と合わせ作業時間は大幅に短縮される。

エアバスは多数の受注残りをさばくため、生産機数の増加が至上命題の一つ。次世代省エネ広胴機A350XWBの売り込みでも需要に応じる生産体制が欠かせぬ。

『ベルーガ』と大型航空部品積み込み、積み降ろし用、専用ハンガーとの組み合わせで同社の欧州大陸航空輸送網は画期的、前進を遂げる。