Author Archive for 松尾 芳郎

“サンフランシスコ空港への夜間着陸であわや大事故”-NTSBの調査

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2017年7月7日の深夜、エアカナダのエアバスA320がサンフランシスコ空港に進入・着陸する際、許可されたランウエイでなく隣のタキシーウエイに着陸を試み、接地直前に間違いに気付き着陸復航し事なきを得た。本インシデントの原因究明に取組むNTSB(国家交通安全委員会)は、2018年9月25日に会議を開き、討議を行った。この会議は公開され委員会外の傍聴も許された。

ボーイング、米空軍の次期高等練習機「T-X」を受注 —艦載用無人タンカー”MQ-25”、“次期汎用ヘリ”MH-139”に続く大型受注—

セントルイス上空のT-X

米空軍は、当初次期訓練機「T-X」に関し、ボーイングの「T-X」475機とシミュレーター120台を92億ドル(約1兆円)で納入可能との提案を採用した。これは、機体・製造工程開発に関わる費用と120台のシミュレーター価格を別にすると、1機当たり1,900万ドル(21億円)ほどになり、機体価格としては驚くべき低価格である

「病腎移植」をどう考えればいいのか

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 本稿は木村良一氏の寄稿です。その是非が大きく問われた「病腎移植」が今年7月、公的医療保険の使える先進医療として正式に認可された。腎がんや尿にタンパクが漏れ出るネフローゼ症候群などの病人の腎臓を摘出し、別の患者に移植するのが病腎移植である。今回はこの移植医療について考えてみたい。

JAXA、H-IIB ロケットで宇宙ステーション補給機7号機(HTV7 「こうのとり」)を打上げ

打上げ態勢のH-IIB

JAXAと三菱重工は、種子島宇宙センターから平成30年9月23日早朝2時52分に、宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(以下HTV 7)を搭載した「H-IIB」ロケットを打上げた。「H-IIB」は予定通り飛行し14分59秒後「HTVー7」を分離、9月28日3時過ぎにISSに到着した。

「平和条約締結」提案の一方で、活発な動きをするロシア軍

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,プーチン大統領は9月11日ウラジオストックで行われた安倍首相との会談で「前提条件なしで平和条約を結ぼう」と提案した。一方で首脳会談の数日前には、日露戦争以来と云われる28隻のロシア大艦隊がオホーツク海から宗谷海峡を抜け日本海に入った。その後も我国周辺でのロシア軍の動きは活発で、我が国に対する軍事的圧力が続いている。

F-35戦闘機の開発完了と経緯 —18年の歳月と3兆7,000億円を投入—

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米国防総省がF-35の「開発」/ [SDD]をロッキード・マーチン社に期間10年、費用190億ドルで発注したのは2001年であった。それが3機種同時開発に変更になったため、期間は18年に伸び、開発費は340億ドル(3兆7,400億円)に膨らんだ。開発に関わる試験飛行は2018年4月に完了し、これからは「開発/SDD」で積み残した不具合箇所の改善に取組むことになる。

8月末から9月のロ・中両軍の動き活発—ロシア大艦隊が宗谷海峡を通過

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8月末から9月初めにかけてロシア・中国両軍の動きが活発化している。注目すべきは9月1日に発生した2件。すなわちロシア海軍の対潜哨戒機「Tu-142」2機が我が日本列島を周回飛行した件、およびロシア海軍の28隻からなる大艦隊がオホーツク海での演習を終え、宗谷海峡を通過し日本海に入った件である。この規模のロシア大艦隊が日本近海に現れたのは日露戦争以来のことである。

医療事故に倒れた夫婦を弔う

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 本稿は木村良一氏の寄稿です。この夏、東京医科大学(東京・新宿)=写真=で、理事長(起訴前に辞職)と学長(同)が文科省汚職事件の贈賄罪で在宅起訴され、さらに女子と浪人生の合格者数が抑えられていた不正入試も明らかになった。東京医大というと、傘下の東京医大病院(東京・西新宿)=写真=で15年前に起きた医療事故を思い出す。その第一報は、2003(平成15)年11月11日付の産経新聞(東京本社発行)の1面に書いた。特ダネだった。

ボーイング、空母搭載用無人タンカーMQ-25Aを受注

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米海軍は、空母搭載用の無人タンカーにボーイング提案のMQ-25Aステイングレイを選定した。契約内容は、8.05億ドル以内でMQ-25Aを開発、2024年までに4機を完成、空母戦闘航空団に配属し“初期運用能力(IOC=initial operational capability)”を取得する、と云うもの。この契約は、固定価格・奨励金付き( fixed-price-incentive-firm-target)方式で、期限以内にIOCの認定取得に成功すれば報奨金が貰える仕組みである。

スピツアー宇宙望遠鏡、打上げ15年間の成果

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我国では「スピッツアー宇宙望遠鏡」はほとんど知られていない。この望遠鏡は打上げ後15年経った現在、良く知られている「ハブル望遠鏡」と同等、若しくはそれ以上の天文学上の貢献をしてくれた。ここにその一部を紹介する。いつもながらのNASAの広範な活動と、支える米政府の対応に敬意を表したい。