投稿者: 松尾 芳郎

令和2年12月、我国周辺における中露両軍の活動と我国の対応

12-14 中国国防相

令和2年12月、我国周辺における中露両軍の活動と、それに対する我国防衛省および同盟諸国軍の動きに関し、それぞれの公的部門から多くの発表があった。以下のその項目と内容を紹介する。一時期に比べると中露両軍の動きは静穏化しているが、両軍の連携は緊密化が進み、また尖閣諸島近辺での中国海警局艦艇の動きは活発に続いている。(December 2020, the military threats in Indo-Pacific region brought by Russo-Chinese forces were reported very busy. In particular, Russian air force joins the Chinese counterpart for multinational exercise. Japan and its allied forces have executed counter measure in practical manners.)

エアバス、燃料電池で飛ぶ将来型輸送機の構想を発表

燃料電池ポッド付き旅客機

エアバスが検討中の「ZEROe」/「ゼロ・エミッションe」型航空機の一つ、水素タンク・燃料電池・モーター・プロペラをまとめた「ポッド」方式、はそれぞれが独立した推進システムで、航空機の様式としては革新的なアイデアである。現在、この方式がどこまで大きく出来、どの範囲の旅客機に適用可能か、を検討している。(The “pod” configuration – one of the several being studied configurations as part of ongoing the ZEROe concept aircraft – features a series of stand-alone propulsion systems based on hydrogen fuel cell technology. Today, Airbus is studying to determine how scalable the “pod” configuration could be applied to larger aircraft.)

パイロットの視点から見たホンダジェットの特徴

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本稿は斎藤隆氏の寄稿です。ホンダジェットは本田技研工業の子会社、ホンダ・エアクラフト・カンパニー(社長:藤野道格氏)が製造販売をする小型ビジネスジェット機である。小型ジェット機カテゴリーにおける出荷数で2017年から3年連続で世界一を達成している。ホンダジェットに関しては、既にTokyoExpressに解説済みだが、ここでは過去数年間に公表されている様々なニュースのなかから、主にパイロットの視点で書かれた記事をもとに、ホンダジェットの特性をまとめてみた。大型機では当たり前の機能だが、それがホンダジェットにも!とか、大型機にもない機能だ!とか、まるでホンダ・レジェンドのようだ!とか、感想は様々であるが、ホンダ精神が飛行機設計製造にも現れていることがわかる。(ちなみにホンダジェットはボーイング 737MAXと比較してカタログ価格にして約1/20ととても「お求めやすい」。とはいうものの、ホンダの高級車ホンダ・レジェンド100台分の値段。)

スペースX、スターシップSN 8、高高度飛行に成功、しかし着地失敗で炎上

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スペースXスターシップ[SN 8]は当初12月8日打上げ予定だったが、打上げ1.3秒前に自動エンジン停止が作動、中止となった。翌9日午後4時45分過ぎ(現地時間・CST)に打上げ、予定の高度12.5 km/41,000 ftに到達した。それから帰還のため緩やかに姿勢を横向きに、次いで垂直に変え、着地点に向けて降下に入った。着地降下速度が大き過ぎ、着地点に衝突、火炎に包まれ爆発した。(SpaceX Starship SN 8 flight test was originally scheduled for Tuesday morning, but the launch was aborted at T minus 1.3 seconds. On next day late afternoon, the Starship was running three engines and flew to an altitude of 12.5 km / 41.000 ft, then conducted fancy maneuvers before returning to its landing pad. Unfortunately, the landing was faster than predicted and exploded as it touched down.)

令和2年11月、我が国周辺における中露両軍の活動と我が国の対応

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令和2年11月、我が国周辺における中露両軍の活動と、それに対応する我国自衛隊および同盟諸国軍の動きに関し、各國の関係機関から多くの発表があった。以下にその項目と内容を記する。(On November 2020, there have been many military exercises and threats around Indo-Pacific region conducted by Chinese and Russian Forces. Responding these threats, Japan and U.S. allied forces executed practical counter actions.)

スタートアップ企業がリージョナル機の改造で脱炭素化のインフラ障壁に取り組む

Dush8, ATR-42

本稿は櫻井一郎氏の寄稿です。エアバスが2035年を目標に開発するなど、今水素を燃料とするゼロエミッション航空機が注目されている。その中で、エアバスとユナイテッド・テクノロジーで幹部を務めたポール・エレメンコ氏が設立したユニバーサル・ハイドロジェン社が注目されている。同社は水素を動力源とする商用航空機への改造と水素燃料流通インフラを短期間で構築するために立ち上げられ、3年でリージョナル機の水素化を実用しようとしている。

この第3波に慌てるな。正しい知識で正しく怖がりたい

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本稿は木村良一氏の寄稿です。「スーパーコンピューターで効果が立証されているのはマスクだ。会食する際も含め、マスク着用を心からお願いしたい」。11月21日の新型コロナ対策本部の終了後、菅義偉首相がGoToイートを念頭に記者団にこう話していた。いわゆるマスク会食の勧めである。もとはと言えば、神奈川県の黒岩 祐治知事が県民に求めていた感染対策で、菅首相は20日の全国知事会でも黒岩知事を前に「黒岩さん流のマスク会食をお願いしている」とも語っていた。

FAA、飛行停止中だったボーイング737 MAX型機の飛行再開を認可

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米連邦航空局( FAA=Federal Aviation Administration ) は、11月18日に、2件の墜落事故で346名の犠牲者を出し飛行停止中だったボーイング737 MAX型機の飛行再開を20ヶ月振りに認可した。(The FAA cleared Boeing’s 737 MAX to fly again on November 18, after grounding for nearly two years due to two crashes that killed 346 people in Indonesia and Ethiopia.)

NASA、SpaceXクルー1ロケット宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに送る

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本稿は菊池真一郎氏の寄稿です。2020年11月15日(日)米国東部標準時間19時27分NASA(アメリカ連邦航空宇宙局)はフロリダのケネディー宇宙センターの ローンチ・コンプレックスNo.29からクルードラゴン宇宙船をSpaceX Falcon 9ロケットに搭載して国際宇宙ステーション( ISS)に向けて打ち上げた。ロケット第一段(ブースター)は9分30秒後に予定通り切り離され地表回収に成功、12分後には2段目のロケットも正常に分離され、先端部のクルードラゴン(乗員搭乗部)は予定通り16日23時過ぎにISSに到着、これまでの機材と異なり初めて人手を要せず完全な自動ドッキングに成功した。

令和2年度日米共同演習「Keen Sword 21 /KS21 」の実施

レーガンとひゅうが

既報したが、我国自衛隊と米インド・太平洋軍は10月26日から11月5日にかけて、本州周辺・沖縄列島付近の海域で「鋭い刃(KS21=Keen Sword 21)」と名付けた演習を実施した。以下その詳細を紹介する。(As reported, Japan Self-Defense Force and U.S. Indo-Pacific Command Forces began exercise Keen Sword 21 (KS21), Oct. 26, on military bases throughout mainland Japan, Okinawa Islands, and surrounding waters. The joint exercise including field training exercise (FTX) run through until Nov. 5. Refer the detail as follows.)