投稿者: 松尾 芳郎

ブーム超音速機 ”XB-1”の 組立てが進む

6月20日XB-1組立

英仏共同開発のコンコード(Concore)が退役して17年が経過、6年前に設立されたコロラド州のベンチャー企業の手で超音速旅客機「オーバーチュア(Overture/序曲)」の開発が始まった。その技術実証機となる戦闘機ほどの機体が間も無く完成する。(Seventeen years after retirement of the Anglo-French Concorde, a small size supersonic prototype aircraft is nearing completion by Boom Supersonic in Colorado, founded six years ago. It is a trial toward development of the civil supersonic airliner “Overture” of the 21st century.)

ジェームス・ウエブ宇宙望遠鏡打上げ、来年10月に

20-07撮影のウエブ望遠鏡

NASAは、フランス領ギアナから打上げるジェームス・ウエブ宇宙望遠鏡の打上げ予定日を2021年10月31日に変更する。これまで2020-03-31を予定していたが、武漢コロナ・ウイルス感染拡大と技術的課題のため延期されることになった(2020-07-17発表)。(NASA now is targeting Oct. 31, 2021, for the launch of the James Webb Space Telescope from French Guiana, due to impact from the coronavirus pandemic, as well as technical challenges. Previously, the Launch was targeted in March 31, 2021.)

NASA、ジェームス・ウエブ宇宙望遠の総合システム試験を実施

jwst_front_view-1

ウエブ宇宙望遠鏡は、このほど最終的な組立てが完了、全システムの接続が完了たので、重要なソフトウエアと電気システムの最終試験を実施した。これまでは個々のシステムの試験が終り、それぞれの機能についてはデータが得られている。しかし組立てが完了した姿で、各システムが互いに干渉せず正常に作動することを確認する必要がある。この試験が「総合システム試験 (CST)」と名付けた今回の試験である。(Now that NASA’s James Webb Space Telescope has been assembled into its final form, testing teams seized to perform a critical software and electrical analysis on the entire observatory as a single vehicle. Known as a Comprehensive Systems Test or CST, this was the first full systems evaluation that has ever been run on the observatory, and the final activities the team will perform.

私たちは次の感染拡大にどう備えたらいいのだろうか

『流行性感冒』㈪

本稿は木村良一氏の寄稿です。パンデミック(世界的流行)を続ける新型コロナウイルス感染症は今年の秋から来年にかけて日本国内で第2波、第3波の流行を巻き起こすというのが、多くの専門家の見方である。ウイルスの感染力や病原性(毒性)は強まるのか。私たちは新たな感染拡大にどう対応し、どう備えたらいいのだろうか。手元に『流行性感冒』という本がある=写真。新書版より少し大きいサイズで、函(ケース)が付いている。サブタイトルが『「スペイン風邪」大流行の記録』」。

三菱航空機、スペースジェットの試験飛行を中止、生産も中断

スクリーンショット 2020-06-26 15.31.44

『新型コロナ・ウイルスの蔓延で、航空業界は甚大かつ広範囲な影響を受けており、回復には数年を要すると見込まれる。このような中、三菱を取り巻く事業環境の変化を踏まえ、従来の開発活動から、適切な規模・スピードでM 90の型式証明取得に取り組むべく、組織・活動の見直しを行う。2020年度は、現在の設計を機体レベルで整理・確認すること、および3,900時間を超えた飛行試験データの検証に注力する。

ボーイング、飛行停止中の737MAXの生産を再開

737MAXの現況

ボーイングは5月27日水曜日、米国内でワシントン州内の1万人を含む合計12,300人の人員整理を発表したが、同時に737 MAXの生産の再開すると公表した。ボーイング民間航空機部門CEOのスタン・デイール氏は同日の午後従業員を前にして「今日からレントン工場生産ラインの再稼働のための準備を開始する」と言明した。( On May 27th when Boeing announced more than 12,300 jobs cuts in the U.S. including 10,000 of those in Washington State, with push the button on restarting 737 MAX production. Boing Commercial Airplane CEO Stan Deal said “Today, teams in Renton started to worm up the factory’s production line” in a message to employees 27th afternoon.)

天の川銀河ブラックホールの爆発放射が宇宙空間を照らす

フェミル・バブル

およそ350万年前に、我が「天の川銀河」の中心にある超巨大なブラックホールが爆発して膨大なエネルギーを放出した。その頃アフリカに出現していた人類の祖先は、夜空を明るく照らす光を射手(いて)座 (Sagittarius)の方向に見たに違いない。この光はその後100万年の間続いたと思われる。(About 3.5 million years ago, the massive black hole at the center of our Milky Way galaxy flashed an enormous burst of energy. Our Primitive ancestors, already afoot on the African land, likely would have witnesses this flare overhead in the constellation Sagittarius. It might have consisted for one million years.)

クルードラゴン、NASA宇宙飛行士を乗せISSに到着

49953052258_b9a7d6971d_k_0

スペースX・クルードラゴン宇宙機が、NASA宇宙飛行士2名、ロバート・ベーンケン、ダグラス・ハーレイ両氏が搭乗して、フロリダ州ケネデイ宇宙センター39A号発射台から5月30日午後3時22分(東部夏時間/ETD)にファルコン9 ロケットで打上げられ国際宇宙ステーションに向かった。(For the first time in history, NASA astronauts have launched form American soil in a commercially build and operated American crew spacecraft on its way to the International Space Station. The SpaceX Crew Dragon carrying Robert Behnken and Douglas Hurley lifted off at 3:22 p.m. EDT Saturday on the Falcon 9 rocket form Launch Complex 39A at Kennedy Space Center.)

新型コロナウイルスによる重症化と感染死をいかに防ぐか

本稿は木村良一氏の寄稿です。新型コロナウイルスの緊急事態宣言が全面解除されたからといって、ウイルス自体が消えてなくなったわけではない。感染すると、2割の人が重症化して最悪の場合、死に至るという病態は変わらない。ここは正しい知識に基づいて正当に怖がる必要がある。どんなメカニズムで重症化が起きるのか。何が容体を悪化させるのか。いま、新型コロナウイス感染症の重症化と感染死をいかに防ぐかが、私たちに問われている。